ある年の事である。
春から長雨が続いて凶作になった上に、病が流行して多数の死者がでた為、
津軽為信は、米や援助金に加え、薬や守り札まで与えて、領民の救済に努めていた。
しかし、そこに南部信直から、
年貢米を信直の居城である三戸城に送るようにとの命令が伝えられたのである。
他の南部配下の者はこれに従ったが、
為信は、
「むしろ援助があるのが当然ではないか。」
と逆に陳情。
一方、自身は節約を心がけて、妻子にも粗末な服を着せるようにしており、
これを知った領民から、ますます尊敬されたという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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