実に生前の本懐、死後の名誉ではある☆ | げむおた街道をゆく

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「…オレはありがたい事に、名君・義久公の実弟として生まれ、

ガキの頃に自分から進んで戦場に身を置いた。

わが島津家が、始めは周囲の国を懐柔してきたが、後に関係が危うくなり、

他家と対峙せざるを得なかったからだ。
主命を奉じてからは、幾度も危険な山野を駆け抜け、

数十年の間、まともな屋根のある家で休む事は少なかった。

おかげで東に戦い、西を討ち、日本国中を甲冑を着て巡り、

ついには数年間、朝鮮にまで足を運んだ。
 

しかし、そうしてオレが敵を斬り、功を立てた事により、

今の世に及び天下泰平、国家安寧の時を迎えたのは、
オレにとって実に生前の本懐、死後の名誉ではある。」


島津惟新入道義弘、「鬼石曼子」と呼ばれた猛将晩年の、自信に満ちた独白である。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 鬼石曼子・島津義弘、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!