主従の区別無きまで親しむ☆ | げむおた街道をゆく

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島津義弘公が、高麗在陣の砌、綿入れ二枚を重ね着していた者をご覧になって、
「男児たるものが、そのように大着をするものではない!」
とお叱りに成られた。

 

そのため出征の将士たちは、皆綿入れ一枚で羽織も着ず寒さを凌いだそうである。

また寒中滞陣の砌は、陣小屋に大囲炉裏を長く拵え、

それに火をいっぱいに焚き、何れも両方より足を差し出して、

火に当たりながら夜を明かすのを例とした。

義弘公もこの時ばかりは、
味方の雑兵と一緒に打ち交わって火に当たられ、

更に主従の区別も無いほどであった。

加藤清正がこれを聞いて、

「薩州は平生主従の区別無きまで親しみ合うが、

一旦表立つ場合には、
君臣の礼儀がしっかりと立ち分かれる事、実に以て感心の外無し。」
と誉めたそうである。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 鬼石曼子・島津義弘、目次

 

 

 

 

 

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