喧嘩両成敗に☆ | げむおた街道をゆく

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武田信玄は、喧嘩の始末について喧嘩両成敗を採用しようと、
重臣たちと相談した。

 

この時、猛烈に反対したのが内藤修理だった。

「両成敗との事ですが、

恥をかかされて我慢するような者は役立たずでありましょう。

そのような法があっては家中に男道をもつ侍がいなくなる。

他家では弓矢の道を推奨しているのに、

武田家だけ喧嘩防止のために、男道が失われてしまいます。

あなた方はどうかわからないが、
私は自分の子に男道をくじいてまで我慢しろとは言えない。

なんでもかんでも我慢となれば臆病侍が増え、口論や打擲ともなろう。
口論に負けるくらいは我慢するかもしれない。

たいした害はないのだから。

 

しかし、殴られでもしたならば、たとえ一族を串ざしにされようとも、
所構わず、すぐさま殴った相手を殺すほかはござらぬ!

それでも両成敗となって、自分の罪なき肉親が裁かれた時、

武田家に忠誠を尽くせるだろうか。

あなた方はどうお考えか知らぬが、私は尽くす事はできない。

ゆえに恐れながら申し上げますが、私は喧嘩を仕掛けた者を罰するほうが、
家中の風紀も引き締まると考えております。」

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。  

 

 

 

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→ 武田の副将格・内藤昌豊、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!