高坂昌信の幼女が、一日外で遊んで帰ってきたところ、重い病気になってしまった。
昌信が、「いったい何があった。」
と尋ねると幼女は、「山伏を見た。」と言った。
そこで昌信がその山伏を連れてきて祈祷させると、
すぐに平癒したので、その日は謝礼を渡して山伏を帰した。
ところがその後も幼女は発病し、
山伏が治療するということが続き、三度に及んだ。
その後、実はあの山伏は犬神を使うらしいと聞いた昌信は、山伏に料理を振る舞い、
「これは快気の謝礼だ。」と金子を渡した。
そして昌信は山伏が喜んで金子に気をとられたところを一太刀で首を刎ねた。
その日から幼女が発病することはなかった。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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