ある時、信玄配下の忍者数十人が離反し山小屋に立てこもった。
信玄はこれを策略をもって制圧しようと、信玄の下に残った忍者を呼んだ。
信玄「忍び込みにくい城というのはどういったものか?」
忍者「いかにも厳重に守っているようでも、夜警の者の声が頻度に聞こえるようでは
返って相手の油断も分かり易いものです。」
信玄「ほう、では今回の場合はどうだ?」
忍者「奴らはそういったことを熟知しており、決して物音を立てないでしょう。
これは難しうございます。」
信玄「そうか、わかった。」
すると、信玄は山小屋に向け陣を張り、
いかにも厳重に守っているように夜警の者などをしきりに廻らせた。
そうして数日が経ち、ちょっと隙を見せると山小屋の忍者達が夜襲をかけて来た。
もちろん、それは信玄の罠であるわけで忍者達は伏兵によって討ち取られてしまった。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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