肖像を集める☆ | げむおた街道をゆく

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島津義久は、自室の襖や屏風に、古今和漢の人物の肖像や逸話を書かせていた。

ただし、書かれた人物は普通の人々ではなかった。 

前漢の王莽。唐の安禄山。蘇我入鹿。藤原信頼。 

いずれも国を傾け、家を滅ぼした、大悪人ばかりだった。

義弘、

「普通は聖人の肖像等を飾るものでは?何故こんな恐ろしか者どもを飾るので?」

義久、

「善行などは、実は人のマネをすればすぐ出来る。

しかし、悪行は無意識に出来心でやってしまうものよ。

だからこうして、昔の大悪事を常に目に触れるようにして、
逆にこのようにせぬよう心がけておれば、

自然と善行を積める人間になるのでは。 …と思ってな。」

家臣皆、感心せざるは無かったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 武将列伝・島津義久、目次

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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