父が通っていた地元の病院は
ヘリポートまで在る
大きなW〇病院というところ。
評判は微妙な病院だけどね ![]()
その日の午前中に精密検査を終え
どこも異常無しと言われた為に
午後から調子が悪くなっても
ずっと我慢していたらしく
夕方になり、どうしても
我慢できなくなり
自分に連絡が入ったので
急いで病院へ。
玄関ロビーから自分で歩くから
お前は会社に行けと言って
母と一緒に車から降りたので
自分はそのまま車を出した。
それが最後の会話。
母が受付中に父はロビーで倒れ
病院側も延命措置をしてくれたが
結局そのまま帰らぬ人に。
病気にしろ事故にしろ
身内がいきなり亡くなるのは
周りの家族は本当に大変。
すぐにはその死を受け入れ難く
なかなか気持ちの整理がつかない。
特に母は情緒不安定になってたし
自分ですら何年か引きずっていた。
あれは本当に変な感覚ですな。
せめて1週間だけでも良いので
ベッドの上で横たわってくれて
少しでも話せていたなら
心の準備と言うものが
少しは出来ていたかも![]()
そういう時間が
家族には必要なのだと思った。
この「がん」という病気は
末期で手遅れな場合以外は
自分の死期が何となく判る気がして
そういう面では周りの家族も自分も
心の準備は出来るだろうから
変にいつまでも感情を
引きずることも無いのだろうと
今は勝手にそう思ってる私。
それまで
明るく楽しく普通に生活出来るなら
いづれ来るその時には
良い意味で自分が生きてた証を
未来へつなげる事が出来るのでは
ないかと時々思ったりしてる私です。