カメラ散歩 | ときどき通信

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折々の話題、世の中の動き、創作料理などじいじの思いつくままのお気軽エッセイ。

 カメラをぶら下げてそぞろ歩き。今回は月島・佃島・築地を徘徊。佃煮発祥の地佃島だが今は3軒のみが製造販売しているだけ、とか。客の姿もなくひっそりしていた。私はもともと佃煮はあまり好きではないのだが、古来の食文化を担ってきた老舗が消えるのはやっぱり寂しい。

 月島と言えばもんじゃ焼き。もんじゃ通りには多くの店が軒を連ねていたが朝早かったのでまだ開店していなかった。表通りから細い路地に入るとそこにももんじゃの店が。狭い通路の両側には木造の民家が軒を接し、洗濯物などはためいている風景は下町そのもの。昔、板橋区の仲宿に一時期住んだことがあったが似たような空気が漂っていた。背後の高層マンション群との対照が面白い。

 とことこ歩いて築地市場へ。水曜日だったので市場はお休み!が、周りの食い物屋は大賑わい。ほとんどが中国人観光客。昼時だったので適当な店に入って海鮮丼を注文。1,580円の一番安いものだったが、それにしてもひどい代物で、築地が泣くぜ、と一人ごち。観光客、一見客相手のぼったくり商売だ。

 そこから又とことこ東京駅方面に向かう。途中、歌舞伎座の近くに“うりきり屋”と書いた瀬戸物屋があったので覗いてみた。多様な半端物が並んでいて結構楽しい。ちょっと洒落た丼を見つけたので3個(しかなかった)買った。この丼でラーメンを食べるのだ。中華三昧広東風が好きで、休日の昼は大抵これ。ねぎを刻み、メンマを用意し、自分で作った焼き豚や塩豚をトッピング。まずいソバ屋のラーメンより確実に旨い。街歩きはこんな楽しみもある。