2013年9月30日
資料整理をしていて、2007年以降に訪問していない駅を、9月中には訪問を
行っていました。 北陸本線、万葉線と乗車しましたが、「立山黒部アルペン
ルート」の関電トロリーバスに乗車していないことも判明しましたので、今回
訪問してみることにしました。
通常「立山黒部アルペンルート」に乗車する場合には、地元富山側の富山
地方鉄道の立山駅へ行き、ケーブルカー、高原バス、トロリーバス、ロープ
ウェイ、ケーブルカーに乗車し、黒部ダム迄向かいますが、今回は関西電
力トロリーバスのみの乗車なので、自家用車で長野県の扇沢駅へと向かい
ました。自家用車で3時間程で到着できます。
トロリーバスはバスと名乗っていますが、法律上は「無軌条電車」となり、鉄
道の一部と考えられます。 昔は路面電車の様に東京や名古屋、京都、大
阪などにも見られましたが、現在運行している路線は「立山黒部アルペン
ルート」の黒部貫光鉄道の立山トンネルトロリーバスと関西電力の関電ト
ロリーバスの2箇所のみとなっています。 立山・黒部の自然保護を考え、
排気ガスの出ないトロリーバスの運行が一番適しているのでしょう。
今回は自家用車ですが、大糸線の信濃大町駅から路線バスで40分程で扇沢駅へと向かえ
ます。 自家用車用の駐車場も完備していますが、駅前の駐車場は1日1000円となっていま
すが、有料駐車場の下に無料駐車場もあります。 半日程の駐車となりますので、1000円は
少しお高いので、無料駐車場に駐車します。
扇沢駅周辺は紅葉には少し早いですが、半そでの服装では少し寒いので、長袖を服装で
扇沢駅で関電トロリーバスの乗車券を購入します。 扇沢駅~黒部ダム駅間は片道
1500円ですが、往復2500円とお得になっています。 往復切符の有効期間は5日間
扇沢駅にはお土産品売場やそば店などもあります。
8時30分出発の便ですが、観光バスなどの団体客が大勢が改札前に並んでいます。
駅スタンプは改札横に設置されています。 立山黒部アルペンルート内ではスタンプが
トロリーバスは乗客人員に合わせて、同時運行台数を調整しているようで、最高8台迄が
同時に出発できるようです。 8時30分は6台で運行してますが、車内は満員状態です。
黒部ダム50周年を記念して、トロリーバスの車体には記念デコレーションされています。
今年のみの車体となっています。
扇沢駅の乗場は片面ホームとなっています。
駅名標は駅名だけのもので、シンボルイラストは紅葉です。
黒部ダム駅行の車内は満員状態のため、車内撮影などは出来ませんでした。
出発すると直ぐにトンネルに入り、黒部ダム駅迄は全てトンネルの中を走行してますが、
途中信号場があり、扇沢駅行のトロリーバスの通過を待ちます。
約15分で黒部ダム駅に到着します。
黒部ダム駅は片面ホームの地下駅となっています。 黒部ダム駅は富山県の最東端駅と
ホームを出て、右手に進むみ220段の階段を登ると「黒部ダム展望台」となっています。
左手に進むと扇沢駅行の改札口と「黒部ダム」及びケーブルカー黒部湖駅方面となって
トンネルのような改札前の待合室となっています。 朝なので扇沢駅行のトロリーバスの
乗客は少ないです。 待合室を出てトンネル内の通路を抜けると、黒部ダムとなります。
黒部ダムの湖畔に出ると、大きな石碑と黒部ダム工事関係者の殉職者慰霊碑があります。
湖畔には黒部ダムレストハウスがあり売店・レストランが入っています。、3階には「くろよ
ん記念室」があり、黒部ダム工事の映像などが見られます。
レストハウの横からは外階段が付けられ、黒部ダムを眺めながら展望台へと続いています。
展望台に登ると、軽食喫茶店やお土産品店、屋台などがあります。 展望台からは黒部ダム
を見下ろすことができます。
昔は観光放水も限られた日数で行われていましたが、現在は梅雨明け近くから秋まで略毎日
展望室やレストハウスにもスタンプが設置されています。
黒部ダム駅より黒部湖駅へはダムの上の歩道を歩いていく事となります。
ダムと立山の山並みの風景を楽しめるコースです。
ダムの真ん中あたりでは、霧が見られます。 放水された水しぶきが、歩道まで上って
きています。
立山の山頂近くでは紅葉が始まっていますが、2000mより下辺りでは、紅葉は未だの
ようです。 後立山連邦は富山市内からは見られない風景です。
ケーブルカー乗場の黒部湖駅もトンネル内の駅となります。
全路線トンネル内のケーブルカーは、青函トンネル記念館のケーブルと黒部貫光鉄道の
トンネル内の改札口と待合室が一緒となっています。 室堂・富山方面へ向かう乗客が
並んでいます。
今回は関電トロリーバスの乗車だけですので、ケーブルカーには乗車しません。
4年前に「関西電力黒部ルート見学会」に参加時に乗車していますので、機会が有れば
紹介したいと思います。
黒部ダム駅から黒部湖駅間の黒部ダムの周囲は観光客などで賑わっていますが、黒部
湖駅より黒部湖遊覧船ガルベ乗船場迄は人通りも無くとても静かな場所となっています。
静かな黒部ダムを散策してみました。 チョット異なった風景が楽しめます。
黒部湖遊覧船ガルベの乗船場は小さな小屋に待合室とお土産品店があります。
10年程前に一度乗船したことがあり、今回は乗船せず、引返しました。
約2時間程の黒部ダム観光を終え、黒部ダム駅より扇沢駅へと引返します。
黒部ダム駅から扇沢駅行は4台で出発しますが、乗客は全て着席できました。
車内が空いていますので、貫通点や破砕帯、富山・長野県境なども見られましたが、
トロリーバスの速度が速いので、ゆっくりとは見られませんでした。
扇沢駅の到着ホームは出発ホームとは異なっています。 到着ホームより少し歩くいと
駅構外へ出ることになります。 到着したバスは出発ホームに停車中のバスが移動して
からホームへと入るようです。
ホームを出ると、信濃大町駅行の路線バスの停車場となっています。
今回は関電トロリーバスの乗車だけとなりましたが、観光路線と言える路
線となっていますので、夏場のシーズンは終わっていますが、団体客などの
乗客が非常に多いです。
トロリーバスの乗車中はトンネル内で風景などは楽しめませんが、下車後
の立山・黒部の絶景は一度は見て頂きたいと思います。
乗車されたことが無い方は、関電トロリーバスだけで無く、「立山黒部アル
ペンルート」の全行程を楽しんで頂たいと思います。
[チナミに、私は地元なので、10回近く訪問していますが・・・ (;^ω^A ]