日本一のループ線のスイッチバック駅 (第九回) | テツ浪人の旅姿

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鉄道で全国を巡る記録です・・

[JR最長片道切符の旅 2010/10/20] [2度目のJR全線完乗 2014/01/01]               
(注)画像データは2011年以前のブログに関しては消去されています。

1番好きな路線は?」と聞かれれば、「好きな路線が多いので、一つだ

選ぶのは難しいです。」と答えますが、好きな路線の中でもトップクラス

に入るのは肥薩線です。

 

肥薩線は開業時には、鹿児島本線として多くの列車が走行した路線でした

が、肥薩線となってからは、超ローカル線として一部路線の廃線話まで出て

いましたが、現在はSL列車なども走る観光路線として、多くの乗客が訪れる路線として復活しています。特に人吉駅吉松駅間は日本鉄道遺産の宝庫

言っても良い路線だと思えます。

 

日本で唯一のループ線の中にスイッチバックのある駅として知られている

大畑駅も好きな駅です。

 
大畑駅

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駅舎は木造平屋瓦葺で開業当時のものが残っています。 

左側の写真は2008年に訪問した時で、右側が今年訪問した時のものです。

チョト変化しているのが判りますか? 

壁に設置されていた郵便ポストが無くなっています。 日本郵便も毎日集配を行うのが

大変なので撤去したのでしょか? この駅で郵便を出す人は少なかったと思いますが!

 

2008年に訪問した時には、私以外に下車する人がいませんでしたが、今年訪問した時には

お婆ちゃんが一人下車しました。 右側の写真の右下に有る電動カートに乗車し、自宅へと

帰って行きましたが、周囲には集落は無いと思えるので、何分程かかるのでしょうか?

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2008年に訪問した時は平日でしたので、私一人で駅を散策でき、秘境駅の雰囲気が

たっぷりと感じられました。 今年訪問した時は土曜日で「いさぶろう・しんぺい号」で

訪問しましたので、乗客が多く下車するのに合わせて、地元住民などが地産品の農産

品やお土産品を販売していて、スゴーク賑わっていました。
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ホーム側から駅舎を見ていても、「昔の木道駅舎~!」感が伝わってきます。

一部木製の窓枠に戻すなどの改装を行い、観光重視に保存を行っているようです。
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無人駅なので、木製の改札口は利用されることは無く、切符収集箱が置かれています。

1日5往復しか無いダイヤは、古さを感じれる漢字・縦書きで記入されています。

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駅舎待合室の片面は名刺などが貼られています。 釧網本線北浜駅大畑駅2駅

だけで行われていると思えますが、誰が言い出したのでしょうかネ~。

元出札口のあった場所には、地元の方々製作し、土・休日に販売している絵馬が納めら

ています。 大畑駅が神聖な場所となっているようです。
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大畑駅のホームは島式ホームを踏切で結んでいます。 昔はSLの長大編成車両や貨物が

停車したので、ホームは長く造られています。 現在はキハ47形の2両編成が停車する

だけです。

ホームにはSL時代の洗顔用湧水盆が残っています。 今でも地下水が沸いています。

乗務員より聞いた話だと、湧水盆水琴窟の造りとなっていて、お盆に溜まった水の落

る音が綺麗に聞こえるそうです。(知らない乗務員も多い秘密の話として聞きました)
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スイチバックの線路周囲も整備され、無人駅とは思えない駅です。

レールの造りからもスイッチバックの独自のつなぎを感じます。
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SL時代には、SLへ大量の水を給水する駅でしたので、ホーム横には石造りの給水塔が

残っています。 現在は水も貯められていませんので中にも入れます。

スイッチバックを行い、矢岳駅へと向うと右手に慰霊碑が見られます。 肥薩線人吉駅

吉松駅間は難工事地区で殉職者も多くでています。 先人の努力で開通できた路線を

感じられる場所です。
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大畑駅の駅名標は、JR九州仕様のシンボルイラスト入りはホームに設置され、国鉄仕様の

駅名標は駅舎に掲示されています。
 

肥薩線大畑駅へは2008年今年の2度訪問しています。

今年は「いさぶろう・しんぺい号」に乗車しての停車中の10分間程の

下車でしたので、余りゆっくりとは出来ず、又観光客も多く下車しますので、

少し賑やかな大畑駅訪問となってしまいました。

しかし、2008年訪問時は、一列車見送り、次の列車までゆっくりと過ごし

ましたので、駅の周囲散策などは静かに楽しめました。

いさぶろう・しんぺい号」での訪問は短時間で楽しめるかもしれませんが、

秘境駅にもランクされる駅なので、平日に一本列車見送るゆとりを持って

してみてはいかがでしょうか?