古い木造駅舎は老朽化の影響もあり、改装が進んでいるのが実態です。
特に、ローカル私鉄路線ではワンマン運行が進み、駅舎も不要となって
いるので、駅舎が解体されるのも常だと思えます。
元国鉄路線の第三セクターの天竜浜名湖鉄道や若桜鉄道では古い木
造駅舎は残っていますが、純然たる私鉄路線の中で古い木造駅舎が数多
く残っている路線を考えると・・・ ヘ(・o・Ξ・o・)ヘ 地元富山の富山地方鉄
道には、古い木造駅舎が残っていると思えます。
古い木造駅舎の数が多いので、本線を今回と次回の2回に分けて掲載し
上滝線に立山線の支線別に駅を紹介したいと思います。
今回は富山地方鉄道の本線の富山市~滑川市に残っている木造駅舎を
紹介します。
富山地方鉄道の電鉄富山駅より4ツ目の越中荏原駅は、2010年迄古い木造駅舎でし
たが、現在は、同じ様な形の新しい駅舎となっています。 島式ホームを踏切で結んでいます。
周囲は住宅地で、近くには大きな高校があることで、乗降客は多い駅です。
越中三郷駅
相対式ホームを踏切で結んだ無人駅ですが、駅の上下ホームともに出入口があります。
周囲は民家が集まっていますが、田畑も多く、乗降客は多くはないです。
駅舎の三角の屋根には、富山地方鉄道の古い会社名「富山電鉄」の名称が残っています。
富山地方鉄道の本線と立山線の接続駅の寺田駅です。 相対式ホーム2面を踏切で結ん
でいます。 木造瓦葺駅舎は有人駅となっています。 本線と立山線の間のホームは三角形
になっていて、古い木造待合室は駅舎待合室よりも広いです。
駅前は民家が集まっていますが、駅の周囲は田んぼが広がっていて、立山連峰の山並み
が綺麗に見える駅です。
富山地方鉄道本線は中滑川駅を過ぎると、北陸本線と並行して走ります。
浜加積駅は片面ホームの無人駅で、出札口なども昔のまま残っています。
周囲には小さな集落ですが、乗降客は少ないです。
相対式ホームを踏切で結んだ無人駅です。 駅舎の駅名標は屋根の下に四角い板で掲示
されていた名残がありますが、今は読めません。 駅前は小さい集落ですが、駅周囲は
田畑が広がっています。 JR東滑川駅は少し離れた場所にあります。
今回は富山市から滑川市迄の木造駅舎を紹介しました。
富山地方鉄道の駅舎の形は全て異なっているいようです。富山地方鉄道
も数社の鉄道会社が合併してできた路線ですが、富山~黒部間は富山電
気鉄道一社の路線でしたので、駅舎の設計に統一が無いのも珍しいです。
次回は魚津市から終点宇奈月駅迄の木造駅舎を紹介します。