B級ロック・隠れた名盤を探る!#8

シルバースターズ/銀星団




1978年に渋谷のライブハウスに
突如、謎の覆面集団が
現れました。KKKばりの覆面で正体を隠し、
直立不動のまま演奏を続けて立ち去った謎の集団こそが、シルバースターズ(銀星団)でした。ライブハウスの場内は騒然となり、
そして一部のメディアでは話題となりました。

今でもメンバーの素性は正式には明かされておりませんが、初期ライブの正体は「BOW WOW」、アルバムの録音スタッフは「BOW WOWと小室哲哉」が
メインという見方が有力です。又は、山本恭司のソロ活動に、斉藤光浩や小室がゲスト参加したとも言われています。プレイヤーと言う音楽雑誌に、シルバースターズのメンバーと
BOW WOWのメンバーが対談すると言う、お手盛りな企画も話題となりました。


少なくともエフェクトをかけはいるもののヴォーカルの声質、ギターソロの手癖から山本恭司はテッパンだと、誰もが当時から気付いていました。
当人も敢えてバレバレなところを残して遊んであたのでしょう。まぁ、大人の壮大な遊びに皆んなで付き合ったようなものですね。


しかし、1979年にリリースされた、
テクノ、エスノ、ポップ、ハード・ロックなどを融合した本作は唯一無比の
傑作アルバムで、未だによく出来たアルバムだと思いながら聴いています。変拍子などテクニカルな要素も素晴らしい。そして、
ライナーノーツには、”SSP”なる秘密結社に連れ去ら
れてインタビューを受けたという設定になっており、遊び心満載なアルバムでした。

尚、2枚目以降は歴史的な粗大ゴミだと、専らの評価ですが、ライブもレコーディングも1作目とはメンバーが異なっており、薄っぺらいサウンドでテクニックも浅い、勢いだけのパンク系メタルバンドと化してしまいました。洒落っ気や遊び心が無いと言うか、余裕が無いと言うのか。ギターは確か
BOW WOWのローディーだったと記憶しています。

とは言うものの当時、渋谷パルコ横にあった、火災で更地になった場所で行われたゲリラ・ライブに偶然通りがかって観たりした時は、大ハシャギしてしまいましたがね。(
大澤誉志幸がソロになる前に組んでいたバンド、クラウディ・スカイもココで観ました。


目


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