B級ロック・隠れた名盤を探る!#7
ルイス
ルイスの幻影
マイナーなアルバムについて語るシリーズの第7弾は、日本のバンドです。しかも半端なくマイナーなバンドです。
80年東芝EMIからリリースされた1stアルバム「ルイスの幻影」は、今日までCD化されること無く、また、再評価されることも無く、そして、隠れた名盤と呼ばれることもありません。しかし、何とか CD化、いやデジタル化してもらえないものか、と切望しています。
残念ながら今日、彼らの名前にスポットが当たるのは、薬師丸ひろ子主演の「翔んだカップル」の主題歌「BOYS」を担当したことのみだと思います。
前身のバンドは「メドウズ」というバンドで、ギタリストの河村勝志(朱鷺)が、エンジェルのパンキー・メドウスに似ていることから付けられたと聞いたことがあります。また、ドラムの京極輝男(蘭丸)は、青学のロジャー・テイラーと呼ばれていたそうです。
そして、かつて一世を風靡した番組、銀座NOWのフォーク&ロック・コンテストに出場し、白い衣装に身に纏っていたフレディ・マーキュリーばりのヴォーカリストが、赤い薔薇を投げてから歌うパフォーマンスなど、ド派手で衝撃的なパフォーマンスが伝説となりました。
そんなバンドがヴォーカリストを交代し、ルイスとしてデビューしたのでした。そして、新しいヴォーカリストには、キッスの初代ファンクラブ会長であった「青柳つとむ」を迎えたのです。そう、フレディの次はキッスなのでした。
私は当時、キッスの熱烈なファンだったので、「青柳つとむ」と聞いて直ぐにピーンと来ましたw 私の愛読書を翻訳されたりもしていましたしね。
ところがヴォーカルスタイルは、フレディでもキッスでもなく、JAPANのデヴィッド・シルヴィアンを意識したかのような歌い方でした。これには賛否両論ありましたが、私はJAPAN好きだったので容認派でしたw
彼らはデビュー直前まで「ルシファー」と名乗っており、それがアルバム英題の「FROM LUCIFER TO LOUIS」につながっていたと記憶していますが、わざわざ旧バンド名を示唆するのは、熱心なファンが付いていたことを表していると思います。
個人的にはアルバム中の「ペガサスの翼」「堕天使の嘆き」といったナンバーを気に入ってました。しかし、メジャーになることもなく解散し、ドラムの京極蘭丸は、後に「De+LAX」へDr、後にPer./Key.として参加することとなります。
そして、本日知ったのですが、なんと驚いたことに、2017年12月に「Through The Medium」なる2ndアルバムが37年ぶりにリリースされていました。青柳and京極ペアで制作されたそうです。
何だかジャケのデザインがアレですが、、、。
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