夏北海道(札幌)紀行6 | 吉田の写真日記_鉄道旅行/小世界放浪

吉田の写真日記_鉄道旅行/小世界放浪

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8月10日は青森に泊まり、8月11は最後の宿泊地五所川原に

向かいます。ここは津軽の中心地で、今回の旅行の〆にしたい

と思います。(中心は、弘前という見方もできますが、弘前が

ちょっとした都会なのに比べ、五所川原は街ではありながら、

少し鄙びた魅力があります)
駅にしても、非電化の広い構内を五能線のキハが行き来し、

そこに津軽鉄道のストーブ列車の姿もあります。
津軽を旅をする、その拠点としての魅力は、五所川原の方にある

でしょう。いかにも津軽らしい雰囲気です。


単独の旅行でも十分に魅力的なのに、北海道旅行の帰路ここに

立ち寄るという贅沢な(忙しい)旅程です。奥羽本線を川部で乗り換え、

五能線のキハに乗って五所川原に向かいます。



川部駅に入線する五能線のキハ40。この駅で入線してきた方向

に折り返すので、先頭車両が逆となり、 鯵ヶ沢方面へと向かう。


どこかに遊びに行く地元の若者やスーツケースを持った帰省の方など、

いかにも夏休みの風景です。車内は結構混んでいました。

漸く隅のロングシートに座れました。川部-五所川原の約20キロ

の行程ですが、殆どの列車は途中の板柳駅で交換します。



板柳での交換風景。いかにも夏休み。交換列車はタラコ色のキハ40。


林崎はりんご畑の中の駅です。りんごの花の季節(5月初旬)、

りんごの実の季節(10月)が見頃です。
板柳から先、五所川原までは水田が一面に広がります。田植えの頃

(5月中~終)が魅力です。どちらも岩木山が背後にふんわりと聳え、

やわらかな存在感を示します。
りんご畑とキハと岩木山、水田とキハと岩木山、何れも魅力たっぷりの
被写体で、近いうちに、きっと訪れて紹介したいと思います。


五所川原に到着、夕方まで少し時間があるので、荷物をホテルに

置いて、再び駅に向かいました。JR五所川原はホームひとつの駅

ですが、改札口とホームは離れていて、階段での上り下りが必要です。



離れのホームに列車待ちの人々の姿



ホーム向こうには津軽鉄道のホームもある。紹介する煌びやかな看板が・・



2時間に1本程度の列車案内がホームに流れる。



五所川原から弘前行きに乗り込む。


ここから一駅だけ戻って陸奥鶴田に行きました。変哲のない、特に

何かがある駅ではありませんが、その路線、地元の雰囲気を味わう

ために一駅だけ戻りました。



弘前行きが陸奥鶴田に進入。



駅票にはやっぱり岩木山(津軽富士)



再び上り列車に乗って五所川原に向かう。


そして、再び五所川原に戻り、酒と魚を求め夕刻の街を歩き出します。



訪れたお店(居酒屋)を紹介します。

■ 『夢あかり』
店舗は建物の中、暗がりの奥の方にあり、ちょっと分かりずらい

かもしれませんが、明るいママが仕切ります。
メニューは至ってシンプル。ちょっと飲むにはいいお店。
不定休


■ 『小鈴』  (こりん)
駅からサンルートホテルへの近道の中ほど、赤提灯が目印。
津軽の酒と魚を堪能できるお店。
ここも賑やかなママが仕切る。
メニューはない。(その日の新鮮なものを出すためおまかせ)
けれどもリーズナブル。
カウンター5席ほどにこあがり少しの小さなお店。
17:00-0:00 木曜定休


どちらも地元密着のお店で、
何が凄いかというと、言葉が凄いのです。
ちょっと酔っ払うと、私も調子がよい方なので、
向こうのおっさんに話しかけたりするのですが、
言葉が凄い。生粋の津軽弁を聞くことができました。


 
繁華街のお店の入り口や壁に貼られてある。

(繁華街は歩いただけで、そこにあるお店には入りませんでした)


すっかりいい気持ちに酔っ払い、津軽の街を彷徨い歩きました。
明日は「はやぶさ」で帰ります。
帰りたくない・・・という気持ちはないのですが、何か現実というか、

生活に戻りたくない。日常に齷齪する首都圏近郊のあの町に

戻って適応しなければならない。再び、旅の感覚を味わう、

感性がよみがえるのかしら、ちょっと不安です。


終わり


撮影日:2015年8月11日