最近、相次いで大物ミュージシャンが亡くなった。スライ・ストーン(1943年3月15日-2025年6月9日)はファンク・ミュージックの神様。あまり得意なジャンルではなかったが、マイルス・デイビスが影響を受けた、と知って聴き始めた。といっても持ってるCDはこの「フレッシュ」一枚。この中の「ケ・セラ・セラ」の、ぶっ飛んだアレンジとテンポのあまりの遅さに衝撃を受けた。久しぶりに聴くとファンク・チューンも、特にベーシストのアイディアが豊富でカッコイイ。ああ、マイルスはこの中に入ってワウ・ミュートで一緒に演奏したかったのだと思う。あれっ、共演したんだっけ。ブライアン・ウィルソン(1942年6月20日-2025年6月11日)は言わずと知れたビーチ・ボーイズのリーダー。レコードはいくつか持っているがCDは「スマイリー・スマイル」だけ。アルバム全11曲のモノラルとステレオ・ミックス22トラックあり、それぞれを聴き比べると面白い。大傑作「グッド・バイブレーション」を完成させた完全無欠の天才ブライアンが、少しづつ壊れ始めた時代の音、聴くのがつらい曲もある。ブライアンを賞賛するコンサートのDVDも出てきた。あらためてじっくりと鑑賞したい。素敵な音楽を遺してくれた二人に感謝です。Rest In Peace.