指揮者の小澤征爾さんが亡くなられた。最晩年の車椅子姿を見て衝撃を受け、遅かれ早かれ「その時」が来るのは分かっていたが、いざ来てみるとやはり悲しい。ニュースで、彼が30年間音楽監督を務めたボストン・シンフォニー(BSO=Boston Symphony Orchestra)が追悼演奏したのを見たが、心に沁みた。そのBSOとの映像をいくつか持ってたハズで探したが、一つだけ、1981年の東京文化会館の演奏が出てきた。ビデオ・テープを処分するのにこれだけDVDに残したかと。BSO創立100年目を記念して世界ツアーした一コマ。コンサートマスターはシルバースタイン、フルート・トップはドゥワイヤー女史。曲はウェーベルン五つの小品、未完成、オケコンで、重厚な響きのBSOと小澤さんのエネルギッシュかつ絶妙な指揮が融合した素晴らしい演奏。確か、彼がBSOを去る最後のコンサートも録画した記憶があるが無くなって残念。Instagramではベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ニューヨーク・フィル、カーネギ・ホール、メトロポリタン・オペラ、マルタ・アルゲリッチなどから追悼のコメント、そしてBSOのは、彼らの本拠地、シンフォニー・ホールの上についているBSOの看板、最初のBを消してSO(Seiji Ozawa)にした写真をアップ。秀逸なアイデアに感動です。グッスン。