連休最終日の9日、NHK-FMで「秘蔵音源でたどる巨人の足跡(1)秋吉敏子」が放送された。NHKがこれまで収録してきた音源を蔵出しして、本人とともにたどる。この回の主役は秋吉さんで、ピアニストの小曽根真氏が聞き役。番組宣伝写真は、ニューヨークの秋吉さん宅でのツーショットなので、小曽根さんが訪問されたみたいだ。曲を実際に聴きながらインタビューしたようだが、小曽根さんの、秋吉さんからの話の引き出し方が抜群に上手く、彼女も楽しそうにトークの花が咲く(古っ)。放送された曲は1950年代の留学前のセプテット演奏で「ブルーバード」、ジョン・ルイスとのピアノ・デュオ「柳よ、泣いておくれ」、ジャズ・オーケストラの中国公演から「マイ・ティーチャー・ミスター・ヤン」、「ヒロシマ」から第一楽章途中まで、最後に「ホープ」、この6月19日に銀座のヤマハホールで演奏されたもので、録音としては一番新しい。コンボ、デュオ、オーケストラ、ソロとバラエティに富んだ編成の選曲で楽しめた。また話の端々に、小曽根さんの秋吉さんへの敬意がビシビシ伝わった。番組の最後に、彼からピアノ・デュオ共演を申し込まれた秋吉さんの返事が面白すぎっ!大爆笑で番組は終わった。二人とも最高っす!