糸魚川の駅前にあるお寿司屋さん、重寿司に入る。高級感ある店内、おまけにメニューに値段が書いてないので最初ちょっとビビるが、カウンターの隣で(多分)久しぶりに糸魚川に(帰って)来た大学生くらいの男の子を両脇に挟んで、ごく普通の格好した祖父母が、嬉しそうにお寿司をつまんでいるので、まあ大丈夫かと。早速大将に、糸魚川の地魚の握りの盛り合わせを注文、日本酒のオススメを聞いたら、糸魚川の地酒「月不見(つきみず)の池」の純米がいいですよ、と冷やで出してくれた。「月不見の池」は実際、糸魚川にある池で、フォッサマグナから隆起して出来た山が崩れた時に出来た。周りを巨岩や巨木に囲まれた地形で、水面に映る月の姿が見えないとこから名付けられたそう。糸魚川の名勝地らしいがブラタモリではやらなかった(と思う)。隣の楽しげな話をサカナに一口啜るといよいよお寿司の登場。ネタの名前を一つ一つ教えてもらったが、覚えられない。シャリはやや小ぶりで握りも柔らかく、お箸で取ると崩壊しそうなので、手でつまむ。白身魚が多いが、辛口でキレのある月不見の池とよく合う。このお酒は是非買いたい。そして警戒心のリミッターが外れ、調子に乗ってあれやこれやと注文、一体いくらになるのかと思ったがリーズナブルでホッとする。なんでもサッと出してくれる大将と、きめ細かな接客をする女将さん、ゴチソーサマデシター!