愛犬をドッグランに連れて行く①の続きです

(ここでのドッグランは不特定多数の犬が集まる公共の公園施設などにあるドッグランです)

 

『ドッグランに犬を連れていきたいのですが』と、犬を飼い始めた飼い主さんから聞かれたら、

『最低限、呼び戻しが出来るようになってから連れていきましょう』

と、お答えしています。

 

ドッグランには様々なタイプの犬が集まってきます。犬同士の遊びから喧嘩に変わるのはほんの一瞬。犬が動き回れるその分、危険も多いという認識が必要となり、いっときも目を離せません。愛犬の興奮が高すぎるとき、他犬に必要以上に絡んだり、絡まれているとき、場の雰囲気が悪くなったときなど、

 

いついかなる場合でも名前を呼ばれればハーイと、飼い主のところへ真っ先に戻ってこれること。

 

ドッグランに入ったら呼び戻しに限らず、愛犬は常に飼い主の声が届く状態でいなければいけません。

(これは散歩の時も同じです)

 

次に

犬同士の挨拶ができること、犬同士の会話ができること

ドッグランは先に入っている犬達のテリトリー、いわゆる縄張りです。そのテリトリーに入る場合は犬同士の挨拶ができなければなりません。挨拶ができないのでは、ルールを知らない失礼な奴、無礼な奴となり、揉めごとの原因になります。

『犬は犬同士で遊ぶもの』と安易に考えて社会化の出来ていない犬をドッグランに連れていけば、他の犬の洗礼を受けて犬慣れどころか犬嫌いになってしまう場合もあります。

 

つまり犬の社会化が出来ていることが、ドックランに入れる犬の条件なのです。

 

 

ドッグランに愛犬を入れるときは必ず中にいる犬達の状況をよく観察しましょう。

中にいる犬達の各々の性格で1つの群れが形成されているはずです。子供の教室に例えれば学級委員のような優等生もいれば、ガキ大将の様な犬もいます。目立ちたがり屋や逆に気配を消してしまっている犬。色々な犬の集合体です。

はたしてこのメンバーにうちの子を参加させて大丈夫なのか?そこまで考えることが必要です。

 

本来ならばドッグランに新しい犬を入れる場合は、一度各犬をリードで繋いで関係性の仕切り直しをするのが一番安全な方法です。

ですが、そのようなルールを守っているドッグランは殆どありませんし、ルールを知っている飼い主もいないでしょう。

 

先日も都内の公園のドッグランでの咬傷事故がありました。お腹を出して降参した大型犬の腹部ににハウンド系の大型犬が咬みついたとのことでした。ドッグランでのこうした事故はよくある事で、時には仲裁に入った飼い主をも咬んでしまう場合もあります。犬同士の遊びはすべてがそうとは言えませんが、狩りの練習と言われています。興奮が高まると、ちょっとしたきっかけで狩りの練習が狩りに変わり、思わぬ事故に繋がります。今迄何度も仲良く遊んでいるから大丈夫という事はなく、遊んでいるうちに狩猟本能に火がつくことは決して珍しいことではないのです。自分の愛犬が犬慣れしていても、争いに巻き込まれてしまう可能性もあります。

 

しかしながら、事故が怖くて犬との触れ合いを避け続けていれば、いずれは犬と付き合えない犬になってしまいます。

 

ではドッグランでの事故に遭わないためにはどうしたら良いのでしょうか?

 

ドッグランでの事故の原因の殆どは犬ではなく飼い主にあるといわれています。

 

例えば

社会化のされていない犬、ましてや攻撃性のある犬を平気で連れて入る飼い主

話に夢中になっていて自分の犬を見ていない飼い主

犬を好き勝手に自由に遊ばせてしまっている飼い主

犬をドッグランにいれたまま、どこかに行ってしまう酷い飼い主もいます。

 

犬同士の付き合い方は犬から学ぶものですが、犬が学びやすい環境を作ってあげるのは飼い主の役目です。

 

ドッグランに入る前に中の様子をよく観察し、むやみに吠えている犬や異常に興奮している犬がいたり、混んでいる場合など、愛犬にとって難しい環境と判断すれば入らない。

中に入ったら決して愛犬から目を離さず、周囲の状況の変化にも気を配る。

犬が興奮し過ぎていたり、恐怖を感じている様子がみられたらすぐに介入したり、呼び戻すなどの適切な行動を起こす。

マナーの悪い犬や飼い主がいたら注意をする。それが無理ならば愛犬を連れて外に出る。

 

ドッグランは飼い主がマナーを守れば楽しい場所ですが、マナーを守らなければ危険な場所に変わります。