こんばんは。
今日からフランスのアルザス地方のワインをいくつか飲んでいきます。
アルザスはフランス北東部、ドイツとの国境沿いに広がる南北に細長い地方です。
その地理のため、アルザスは過去に何度もドイツに占領され、ドイツ領になったりフランス領になったりしてきました。
そのため、今でもドイツ文化の影響が強く残っています。
ワインのボトルは細長いドイツ型。
村名や畑名もドイツ語が多いので、読めやしません![]()
しかしアルザスワインが他のフランスワインと最も異なる点は、ブドウの品種名がラベルに書かれていることです。
例えばボルドーのラベルには、カベルネ・ソーヴィニョンとは書かれていません。
原産地の地域名や村名が書かれているだけですが、アルザスワインのラベルは原産地名と品種名を記載するように定められています。
諸説ありますが、村や畑の名前がゲルマン系のため、フランス人ですら読みづらく、よりわかりやすくするために品種名を書くようになったらしいです。
今日のワインはリースリングです。
アルザスといったら、まずこの品種でしょう。
ドイツ原産のこの品種は寒さに強く、香りが強いアロマティックな白ブドウです。
辛口から甘口まで造られますが、高い酸味があり、長期熟成に耐えられます。
熟成すると、特徴的なベトロール香(ガソリンのような香り)がすることがあり、これは好き嫌いが分かれるんですよね![]()
実はワタクシ、一番好きな白ワインは?と聞かれたら、リースリングなんです。
生産者
ドメーヌ・ヴァンサン・ストフラー
ワイン名
キルヒベルグ・ド・バール 2018
生産地
フランス アルザス地方 アルザス・グラン・クリュAOC
ヴィンテージ
2018(とても良い年)
品種
リースリング100%
アルコール度数
13.5%
テイスティング
中程度のレモン色。
強い香りで、黄桃、レモン、黄色い花、マンゴー、石、ハチミツ、ペトロールの香り。
半辛口、高い酸味のミディアムボディ。黄色い果実や花のフレーバーが強い。長い後味。
蜜と黄色い花の香りが華やか。果実味は濃密で、高い酸味とのバランスがとても良いです。後味に残る菊のような少しの苦みが良いアクセントになっています。
ポイント
96
次回もアルザス、ピノ・グリの予定です。




