ブルゴーニュ・アリゴテ 2017/
バンジャマン・ルルー
Bourgogne Aligoté 2017/
Benjamin Leroux
こんにちは。
フランス農業省の発表によると、今年のフランス国内ワイン生産量が前年比29%減の33億3000万リットルに落ち込み、集計開始以来で最低になるとの見通しだそうです![]()
ブドウ畑が春の遅霜の打撃を受けたことが大きく、夏の大雨で果実や葉を枯らすウドン粉病が発生したことも響いたとのこと。
主要産地別の前年比減少率は、
- 病害が広がったシャンパーニュが36%減
- 遅霜やひょうの打撃が大きかったブルゴーニュとボジョレーが47%減
- ボルドーが25%減
- ラングドック・ルシヨンが水不足の影響もあって32%減
先日地元のニュース番組に山形のワイナリー、グレープリパブリックの醸造家さんが出られていて「今年は雨が多く、果皮が割れてしまったものが出て、選果が大変」とおっしゃっていました。
アメリカやオーストラリアでも自然災害が多かったですし、2021年は世界的に厳しいヴィンテージになりそうですね![]()
生産者
Benjamin Lenoux
バンジャマン・ルルー
ワイン名
Bourgogne Aligoté 2017
ブルゴーニュ・アリゴテ 2017
生産地
ブルゴーニュ・アリゴテAOC
ヴィンテージ
2017(秀逸な年)
品種アリゴテ
100%
アルコール度数
12%
テイスティング
淡いレモン色。
やや強い香りで、レモン、グレープフルーツ、桃、ハチミツ、石、ほのかにホワイトペッパーの香り。
辛口、高い酸味のミディアムボディ。コクがある。長い後味。
ポイント
90
高い酸味とともに、ハチミツのような甘さが感じられ、バランスが良いです。いわゆるアリゴテ的な線の細さはなく、むしろシャルドネを思わせるボディがあります。その分、アリゴテらしいキレはいまひとつ。温度が上がってくるとバターフレーバーも少し感じられたので、MLFを少しかけているんだと思います。
ブーズロンの樹齢100年のアリゴテ50%、ムルソーのアリゴテ50%のブレンド。
造り手のバンジャマンは、13歳で醸造学校に入学した天才肌。
📚プチうんちく「MLF」
Malo Lactic Fermentationの略。ブドウの果汁に本来含まれているリンゴ酸が発酵後に乳酸に変換される、ワイン醸造プロセスの一つです。リンゴ酸はその名の通り、リンゴのような鋭い酸ですが、乳酸はよりまろやかなので、口あたりが柔らかくなり、コクが生まれる効果があります。その反面、酸味が失われ、バターフレーバーが現れるので、白ワイン生産ではそれを嫌ってMLFを避ける生産者もいます。赤ワインはほぼ100%MLFをかけてます。


