前々回の投稿で「大橋MWのワインセミナー」を受講したことを書きましたが、今日もその時の話です。
氏曰く、「皆さんの中には、テイスティングしたワインに点数などでレイティングをしている方も多いと思います。フランス式の20点満点法や、5つ星式を使っている方もいらっしゃると思いますが…」
あ、まさに自分のことだ。
以前は20点式、今は5つ星式

「皆さんがグローバルな視点でワインを語っていくならば、ぜひ100点満点法を使ってください。今は世界中のほとんどの国がこの方式を使っています。イギリスですらそうです。」
そうなんだ〜。
確かにデキャンタ誌も100点満点になってるなー。
じゃあそうしよう
(割と影響を受けやすいワタクシ
)


しかし100点満点に変えるには、点数のロジックを変えないといけないな。
ちょっと考えますかね

今日はNZで注目の新しい造り手によるピノノワール。

Tongue in Groove
タン・イン・グルーヴ
ワイン名
Cabal Vineyard Pinot Noir 2015
カバル・ヴィンヤード・ピノ・ノワール 2015
生産地
ニュージーランド 南島 ノース・カンタバリー ワイパラ・ヴァレー
ヴィンテージ
2015(平均的な年)
品種
ピノ・ノワール100%
アルコール度数
13.5%
テイスティング
中程度のルビー色。
ラズベリー、レッドチェリー、リコリス、シナモン、コーヒー、土、マッシュルームの、やや強い香り。
辛口。中程度の酸味、柔らかく中程度のタンニン、中程度のアルコール感のミディアムボディ。果実味と土のフレーバーが強い。後味はやや長い。
まず最初にピノらしくないです。酸が低く、土のフレーバーが強くて、まるでローヌのよう。
それと、抜栓した時はちょっと臭かったです。あれ、ナチュラルワインかな?と思ったのですが、次の日には香りは落ち着いていました。濃さの奥にとってもピュアな赤い果実とスミレのフレーバーが感じられ、そこは良かったです。
⭐️⭐️⭐︎⭐︎⭐︎
📚プチうんちく「タン・イン・グルーヴ」
ラベルに描かれているのは、このワイナリーの醸造家、リネット・ハドソン。リンカーン大学醸造学科を歴代で最も優秀な成績で卒業した才女です。(しかしラベルに自分を描くかな、普通?)
彼女と、ナチュラルファームのオピニオンリーダー的なアンジェラ・クリフォードが立ち上げたワイナリーです。
裏ラベルに沢山の情報が書いてありました。
・土壌は粘土と石灰岩のかけら
・サステナブルなブドウ栽培で、殺虫剤や化学肥料は使わない
・3月末まで収穫を遅らせて果汁を凝縮させた(これが酸味の低い要因だな)
・40%全房発酵(NZでは珍しい)、野生酵母使用、SO2ほとんど不使用
・清澄なし、フィルターなし
こういう風にちゃんと書いてくれるとありがたいし、やってることには共感が持てます。でも出来上がったワインはそうでもない。
この辺がワインの面白いところです
