今夜のワインはカリフォルニア | てつやのワインな日々

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飲んだワインの感想を割とマジメに書いてます。
山形市在住。
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JSA ワインエキスパート

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生産者
カレラ Calera

ワイン名
セントラル コースト ピノ ノワール Central Coast Pinot Noir

品種
ピノ ノワール Pinot Noir 100%

生産地域
アメリカ カリフォルニア州

コメント
外観は紫色がかった濃いルージュ色です。グラスをゆっくりと脚が落ちていきます。アルコール高そうです。
抜栓直後はイチゴやフランボワーズの甘めの香りでしたが、時間の経過とともに紅茶やアセロラの香りが強くなり、複雑さを帯びた香りへと化けました。
口に含んだ時の印象はかなり甘いです。ジューシーで、ちょっとポッテリとした果実味は、ボジョレーを思わせますが、まっすぐに伸びて抜けきっていく酸味がきれいで、ピノだとわからせます。余韻は長く、穏やかな渋味や野生の赤く小さな果実のトーンが残ります。

テイスティングポイント 
⭐️⭐️☆☆☆

購入店・価格
オンライン Wassy's ¥2,676

プチうんちく 〈ピノ ノワール〉
黒いピノという名のこのブドウは、言うまでもなくカベルネ ソーヴィニヨンと並んで赤ワインの横綱、フランス ブルゴーニュを世界有数のワイン産地たらしめています。このブドウは大変に気むづかしく、栽培は困難で、石灰質土壌を好むと言われています。石灰質土壌は世界に7%しかありませんが、フランスは国土の55%が石灰質です。ちなみにシャルドネも石灰質を好みます。フランスがワインの王国たる理由は、実はこの辺にもありそうです。
ブルゴーニュのピノとそれ以外の国のビノは似てはいますが、何かが決定的に違うと思います。これは、美味い/美味くないということではないです。実際このカレラは美味いです。
しかし、この微妙な違う何かがワインの楽しみですね。同じブルゴーニュの中でも畑が違えば、嘘みたいにまったく違う味わいになるのがこのビノノワール。まさにテロワールを映し出す申し子です。