●「華麗なる大泥棒」
本作を撮ったアンリ・ベルヌイユという監督は、調べると
傑作「地下室のメロディー」を撮った監督でした。
さすがに「地下室のメロディー」の完成度には及ばないし、というか
作品としては荒くて出来は悪い。なんじゃこれは?という感じ。
でも面白い。
このスタンダードや王道にはいかないパンク的な面白さはある意味必見。
(ネタバレします
ご注意ください)
冒頭の静かな金庫破りから俄然面白かった。
こういう静かに着々と犯行を進める演出は、これまた傑作「穴」が抜群の成功例だが
本作の着々具合もイイですね~。こういう展開、僕は大好きです。
そしてそこから一転、カーアクションになるのだが、これが意味なく無駄に長すぎて
延々と2台の車が追い駆けっこをする。
一切音楽を入れず効果音だけなので余計に長く感じるのか(?)、でも音楽が無いのが新鮮で
ただただカーアクションがあるだけで、スリルやサスペンス的な演出はなく
ただただ車が走っているだけのこの異常とも思える執拗なるカーアクションシーンは必見です。
そして次は豪華絢爛なヌードショー。
そして次は、ご馳走を食べるシーン。
何品でるのか?というくらい色んな料理が出てきて
この食事シーンも意味なく長くて、ちょっと尋常じゃない感じがして必見。
というわけで、スリルとアクションとエロとグルメと…
映像として楽しめる要素を詰め込むだけ詰め込んでる。
しかしそれらの要素は上手く構成されておらず、
楽しめることはどんどん思いつきで撮ってるって感じ。荒いです。でも面白い。
ジャンポールベルモンドのアクションぶりが凄い。
ほとんどのアクションを、スタントを使わずやってて
ジャンポールベルモントはジャッキーチェンのようなアクションスターだったんですね。これには驚いた。
ルパン三世は秀作「リオの男」の影響を受けたのかと思ってたけど
本作の方がルパン三世のキャラに似た人が何人も出て来てるから
ルパン三世は本作の方が影響が大きいんでしょうね。たぶん。
