●「爆弾」
すこぶる疲れも忘れる面白さ。
佐藤二郎氏の鬼気迫る見事なる演技。
恐らく私の勝手な見方ですが、恐らくですけれど
「野獣死すべし」の松田優作氏と室田日出男氏のクライマックスの列車内での二人の対話シーンの松田氏の演技を相当意識したんじゃないかと思われ…あの佐藤氏の下の前歯が見える喋り方がホント松田氏で、そう勝手に思うと個人的に俄然面白くなる。
評判が高いだけにかなりハードルを上げて観たのですが、それ以上の面白さでした。途中まで。
この映画、佐藤氏の縦横無尽な演技と原作の面白さが見事に呼応していて、佐藤氏と原作が暴れ尽くしてます。途中まで。
ネタバレします
ご注意ください
そして後半、主人公が遂に登場で、佐藤氏をどう喰うか?!と大いに期待するも歯が立たず、残念。それに呼応してか?(と申しますかホントは逆)原作も訳分からなくなって行き、失速。残念。いや~非常に残念!前半がここ数年来、観たことがないほどの面白さだっただけにっ。
なぜ、染谷氏を主人公にしなかったのかしら?
役的にいかにもな感じになるからですかね?
いや染谷氏の方が絶対行けてた気がします。
傑作韓国映画「チェイサー」のハ・ジョンウに負けないくらいの面白さで演じる佐藤氏の憎たらしさを、その卓越した演技力から全て懲らしめ負かす才気走った俳優による勧善懲悪のカタルシスを後半で大いに期待したのですが、そうは行かず非常に残念!!
更にもっとネタバレします!!
ご注意ください!!!
!!!!!!!!
原作が未解決のオチだったとしても
映画ならではのオリジナルな結末があっても良かったのでは?思いましたが、そこはやはり原作が相当面白いと(読んでませんが)そうはいかないのでしょうね…。
