●「ダンケルク」    飯田橋ギンレイホール

 

映画館に勤める三澤君が「ダメだったねェ~」と言ってたけれど

やはり「ダークナイト」のクリストファー・ノーランだけに、

CGを出来るだけ使わないノーランだけに、

ダメはダメなりに見方を変えればそれなりに盛り上がるんじゃないかと

フィルムにこだわるノーランだけに劇場で観た方が良いんじゃないかと

思い、観に行ったけど、確かにダメだった。

 

何がダメかというとこの映画、三つの話を同時進行させるのだが

同時進行させていながらも時間軸がそれぞれズレてて

このズレが本作の挑戦的演出だったかもしれないけれど、負けてしまっている。

シーンからシーンへ時間がズレることで観ている方は「これはいつの時間だ?」と

一旦頭をリセットしないといけないので

シーンが変わるたびに我に返り映画に没頭できない。

これが失敗だったと思う。

全ての場面が、時間がずれることなく同時に進行してれば

臨場感は抜群でグイグイのめり込んだはず。

 

戦争賛美な感じも胡散臭かった。

ケネス・プラナーのアップの長回しが長すぎてこれも胡散臭かった。

 

映像は重厚かつリアルで迫力あったかもしれないが

とにかく集中出来ず、感情移入も出来なかった。

 

音楽がうるさすぎ。音楽なしのシーンがもっとあって良いと思う。

最初は奇抜で良いなと思ったけれど

この音楽の自己主張がリアルを薄めている。

 

ジャン・ポール・ベルモントの「ダンケルク」も今一つ盛り上がらなかったから

この ダンケルクでの戦闘 という題材自体が、映画にしにくいのだろうか?