引き続き6年生の秋のお話です。
鮮明度:B
6年生の秋になると音楽会の練習が始まる。
ちょうど社会の授業で戦争に関する勉強をしていたこともあって、この年に歌う合唱曲は「木琴」に決まった。
戦争で妹を亡くした兄が回想する歌で結構難度の高い歌である。こんな歌いだしで始まる。
妹よ 妹よ 今夜は雨が降っていて
妹よ 妹よ お前の木琴が 聴けない
by 合唱曲「木琴」
運動会が終わって一息付く間もなく音楽会の練習が始まる。6年生になると男女とも高音と低音に別れる。
声がかなり高かった私は高音を歌うことになった。
もちろん楽譜なんてものはないので全部覚えなければいけない。
練習はまずクラス別に行って全体の練習へと移る。これも組体操に負けず劣らず厳しい練習が待っていた。
3時間ぶっ通しで練習することもあって体調を崩して座り込む生徒もいたほどだ。
私は頑張って自分のパートを歌い上げることに専念した。練習を重ねるにつれ、うまく歌えるようになっていった。
そして音楽会当日。
私は放送委員だったので音楽会の各学年の紹介アナウンスも担当していた。この時は父兄も来ているので結構緊張したものの難なくクリアした。その役割が終わると今度は自分の学年の合唱に入ることになる。
この時もみんなの一体感は強く、私もうまく歌い上げた。会場からは大きな拍手が沸き起こった。
音楽会が終わるとみんなが楽しみにしていた修学旅行が開催される。
場所は伊勢だった。団体列車で伊勢まで行く。お小遣いは1人2000円まででおやつの額も決められていた。
私は草野球チームの川端君らと組んで行動することになった。電車の中ではトランプでばば抜きなどのゲームを楽しんだことを記憶している。
伊勢神宮に参拝するほか、ミキモト真珠博物館の見学や海女さんの素もぐりの見学など盛りだくさんのイベントがあった。この時は1泊2日だったので慌しかった。
この時の宿では男子は全員広い一部屋で寝ることになっていたので枕投げなどの遊びをやった記憶はない。
お土産を選んでから電車で神戸に戻る。短かったが楽しいイベントだった。
この頃は別段大きなトラブルもなく楽しかったです。ちょっと予定より長くなりましたがあと2話で小学生のお話を終わらせたいと思います。
「本日の豆知識」
罰金王国で知られるシンガポール。シンガポールでは一定量以上の麻薬を所持していることが発覚したら死刑になります。日本の規制が甘すぎることが分かります。あと公共の場所で落書きをしたら鞭打ち刑になるそうです。
小学生の話も大詰めに差し掛かりました。ワンクリックいただけると嬉しいです。
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