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前回の続きです。

 

出勤後子どもたちが来るまでの間お買い物の練習用のお菓子の空き箱で教材を作っていた。気を付けていたのはできるだけ長く使いたいので強度の高い箱を使うこと、課題に集中できるよう蓋をテープで固定し開けられない状態にすること、そこで難易度に応じたプライスカードをつけるが、最初は100円~300円と分かりやすく設定する。

 

お菓子の空き箱はどこにでもある普通のチョコレートやスナックなどの空き箱で十分である。1週間ほどで完成した。

 

R君の場合はお金の計算については導入段階だったので、最初は決められた金額を出す練習を6問くらいやってから「よくできました」と褒めてからお菓子の空き箱の教材をかごに入れて出すとR君も喜んで手に取り始めた。私は、

 

「今からこの箱を使ってお買い物の練習をします。箱を壊したりはがしたりしたらすぐに捨てます。大事に使ってください」

 

と最初に言うと「分かった」と言って練習が始まった。

トレー上に1円~500円までの6種類のコインが混ぜて入っている。まずは好きなものを1個取ってもらい、いくらか聞くところから始める。いくらか分かったら私がレジ係を行い、最初なのでお釣りの概念はなしでちょうど出してもらう。最初は100円の物を指定してきたのですぐにできた。

 

次に150円、200円、300円と引き上げていくが正答できるので、「ここはスーパー〇〇です」と言ってかごの中に空き箱を並べてお小遣い600円まででトレーに置き、3つまで買っていいという形で実際のお買い物に近い体験を行った。R君は箱を振って「中身入ってない!」と思いながらも3つ選んでレジを通し、私が「600円です」と言うとトレーにあるものを全部差し出した。「ちょうどです。有難うございました」と言い褒めた。

 

R君はこのお買い物についてもパズルのような感覚でやっていたが繰り上がりの概念やお釣りの概念などを理解するには時間がかかりそうだった。

 

話は次回に続きます。

 

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前回の続きです。

 

R君がパズルが好きなことは以前にも話した通りで簡単なジグソーパズルはすぐにできるほか、タングラムのような図形を組み合わせて完成させるパズルも大人が考えても難しい内容の物でも比較的簡単に解いてしまう。

 

数字についてもパズル感覚で考えておりお金の計算の仕組みが理解できたらすぐに答えを導けるようになっていった。最初は簡単なものから練習するが、まだ九九も習っていないR君に最後のチャレンジ問題として、

 

「決められた金額をコインだけで2000円」

出す課題を導入した。

 

最初は「お札は?」と聞かれたので、

 

「ここはショボい銀行なのでお札はありません。コインだけで出してください」

 

と言うと5秒もしないうちに500円のコインを4枚取り、パラパラとトレーの上に出した。

 

これには私も驚き「良く分かったね」とほめて、お買い物の練習に入るがまでお菓子の空き箱の教材がまだ出来上がっていなかったので、絵カードの教材を使って実施していた。

 

やはり買い物をしているという疑似体験を感じてほしいので早くお菓子の空き箱を使った教材の完成を目指すことにした。

 

話は次回に続きます。

 

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 前回の続きです。

 

 6月のある日にいつものプログラムの中に「お金の計算」を取り入れることにした。

 

とりあえず練習用のコインのラミネート加工まではできていないものの、各コイン10枚ずつ両面貼り終えたので算数の勉強と社会の勉強を兼ねて支援学校に通う小学校2年生のR君にまずこれは何に見えるか聞くと「お金」と返ってきたので、次には桁の概念を把握しているか徐々に確認していく。

 

私はコインを1枚ずつ出して「これがいくらか」聞いていくことにした。5円玉だけは漢字で書かれているので分からなかったが、それ以外のコインは数字と柄で理解できており、数字と価値の概念は正しく理解できているようだった。ここではお札を使わずにコインだけで練習することにした。

 

これで6種類のコインの数字と桁や価値の概念を理解していることを前提にこれらのコインをごったまぜにしてトレーに入れて決められた金額を出してもらう練習から始めることにした。

 

まずは「23円」「34円」など簡単な金額を指定して出せるかどうか確認してできるようなら「63円」「38円」など5の位のコインを使う金額も指定するが1円や10円は10枚あるので10円や1円で全部出しても正解としてほめることとしていた。

 

パズルが好きなR君にとってこれらは簡単で5の位のコインの使い方も1回言っただけで理解したようだった。2桁をクリアできたので今度は枚数の増える3桁で同じように最初は簡単なものから始めて少しずつ難度を上げる「スモールステップ」の手法を取り入れてできたらその都度ほめることとしていたがお金の計算をパズルを解くような感覚でやっていたので後でとんでもない事実を知ることになった。

 

話は次回に続きます。