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 前回の続きです。

 

3日目もパソコンのアダプターのようなものをひたすら磨く作業だった。まとまった数になると結構な重量になるのに運搬が大変になる。なお女性の中で希望する人は手芸をやっていた。これは別の部屋で行われていた。私はどんなことをやっているのか関心があったので手芸の様子を少し見たいと申し出て承諾を得た。編み物や刺繍、ミシンなどを使った作品を作り販売しているようだった。15分ほど見せてもらい作業に戻った。

 

この頃はまだコロナ禍だったので衛生面ではうるさく、この事業所はマスクの管理1つとっても「あれ禁止」「これ禁止」という言葉を私にも連発してきた。福祉事業所なのだからもう少しうまい言い方があるだろうと思ってしまった。どうしても昼食時にはマスクを外すことになるのでマスクはポケットに入れることになっていたがそのようなことは事前に聞いていなかった。

 

 昼休みには1日目に消極的と言われたこともあり、この日には話を聞いてくれそうな人からかたっぱしに声をかけていくこととした。

 

この時に気をつけていたことは相手の視線の高さに自分の視線を合わせることだった。まずはお互いに自己紹介をして、この事業所は楽しいかとか趣味とか休日の過ごし方など割と月並みなところから聞き出していく。体験はこの日も入れて2日なのでそんなに踏み込んでアセスメントはできない。

 

 これは昼休憩と終わりの会後に少し時間があるので約20人の利用者のほとんどに声をかけることができた。利用者は午後3時半にはほとんどの人が帰るので体験終了の4時までは掃除だった。大きなワゴン車がたくさんある立派な社会福祉法人だが人手は足りていない様子だった。私はここには国家資格を2つ持っていることは話していなかった。

 

この事業所がハローワークで最低賃金のパートの募集しか出していないことを知っていたのでその上で向精神薬を飲んでいる関係で車の運転に制約がかかることもあって通勤は隣町と言っても近くて自転車で約20分で通えるがもうこの事業所で働こうという気はなくなっていてあと1日体験して終了することとした。

 

終わったらレポートを書くがまず参考になったかどうかチェックを入れる欄があるが最初の2日は「とても参考になった」にしていたが、この日は「参考になった」に下げた。あとは5行くらいのレポートは書き慣れているからすぐに書いて担当者に渡して終了となった。

 

話は次回に続きます。

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 前回の続きです。

 

この日は生活介護の体験だった。生活介護は比較的障がいの重い人が通所する場所で、私は社会福祉士の実習でも自閉スペクトラム症の重度の人が多く通所する生活介護の事業所で実習を行った。前述のとおりある程度の成果は挙げることができた。

 

 この事業所は身体障がいで車いすの人やてんかんでヘッドギアをつけている人もいた。まだコロナ禍真っ最中なので衛生管理にはうるさくて利用者の手洗いなども介助が必要な人がいてやり方を教えてくれるが手が硬直していたので決して簡単ではなかった。

 

作業は糸を巻くような作業やボールペンのようなものを組み立てるような作業が多かった。この部門では職場体験で来ているのにほとんど仕事のやり方を教えてくれなかった。

 

 午前中にはてんかんの利用者が意識障害の発作を起こしてうつむいてしまった。このような場合ほとんどの場合気道を確保しておけば5~6分で収まる。私はそれを知っていたので別段慌てることなく対処できた。

 

 午前中の作業が終わったら食事の介助をやってくださいということになった。私は食事の介助はやったことがないことを伝えてもやり方を簡単にしか説明してくれなかった。対象者は前述の車いすで手の硬直があって自分で食事をとることが難しい人だった。

 

 いつも担当している職員さんはチラチラ私を見ながら他の作業をしていた。そこで食事を飲み込みやすいように体位を変えようとしていたらその食事介助を見ていた女性職員に大声で「そんなことはしてはいけません」と説明もしないのに怒鳴りつけて来た。

 

おまけに初めてなので手間取って時間がかかるので「もう時間がないので昼食に行ってください」と言われた。これは私がこの事業所で働きたくないと思った瞬間だった。社会福祉法人で立派な車も何台も保有している大きな法人だったが人を大切にしない福祉事業所はダメだと思った。

 

 その後は午後の作業を行ってから送迎の添乗を行うと時間が来たので記録を書いて2日目は終了となった。生活介護はこの1日で終了として残りの2日は就労継続支援B型で体験することになった。

 

 話は次回に続きます。

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 前回の続きです。

 

隣町のI市の事業所(社会福祉法人)に就労継続支援B型と生活介護を職場体験することに決まった私は自転車で向かうこととした。隣町と言っても自転車で30分ほどの距離で国道沿いを走るが歩道があるので安全である。

 

有名なラーメン屋さんが近くにあるということで場所はすぐに分かった。時間は9時から4時で食事代自己負担で終了後レポートも書かなければならない。体験なので賃金は発生しないほか、事業所には社会福祉協議会から費用が出ているものと思われる。

 

 オリエンテーションが行われてから就労継続支援B型で1日目は体験することになった。以前行った高齢者向けデイサービスでは午前中入浴が行われるので待っている人や終わった人は比較的暇なので塗り絵などをやっている人が多かった。自己紹介をして塗り絵をひたすらほめればいいので楽だったが、今度は若い人たちが多いので私のことに興味津々だった。

 

最初はどう接すれば分からないので1日の流れをつかむことを目標としていたが、それでは体験機関が1日と短いので得られるものが少なくなってしまう。作業はパソコンなどのアダプターをひたすら磨くだけというものだった。この事業所では大人なのに支援員のことを「先生」の肩書で呼ばせていて私は強く違和感を持った。

 

 休憩時間は自己紹介をすることもできず、利用者とリバーシをしたり一部の利用者と話すだけで終わってしまった。午後も同じ作業で終わりの会が30分ほど行われるがそこでも私は大きく動くことなく終わってしまった。

 

 レポートを書いて担当者に出すと、「経験があると聞いていましたがやや消極的ですね。明日は生活介護を体験していただきますが、今日で1日の流れはつかめたと思うのでもう2日ほど体験してみませんか」と言われたので私はこの提案を受け入れることにした。

 

 話は次回に続きます。