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           (2024.7.2更新)

【注:現在、JR美祢線は災害により全線で不通となり、バス代行となっています】現在の状況はこちら

【乗車:2023.1.10】           


JR美祢線は山口県山陽小野田市の厚狭駅を起点として、同県長門市の長門市駅を終点とする、路線距離46.0kmのJR西日本の路線(幹線)です。

全線単線非電化の路線です。

国鉄時代は、山陰・山陽から九州を結ぶ急行「さんべ」の一部(※)急行「あきよし」(浜田〜久大本線天ヶ瀬間、日田彦山線経由)が通り、また、沿線の美祢市がセメントの原材料の石灰石の産地ということもあり、宇部、小野田方面への貨物輸送も盛んに行われていたことから、運賃設定上の幹線に指定されました。

急行さんべ1号(熊本〜鳥取)と2号(鳥取〜熊本)があり、長門市〜下関間で美祢線経由の編成と山陰本線経由の編成に分かれ、美祢線経由の編成となった編成はグリーン車と普通車指定席連結で、山陰本線経由の編成は普通車自由席のみ

現在は、優等旅客列車や快速、貨物列車の運行はなく、単行(2両の時もあり)のディーゼルカーが行き来しているのみとなっています。

終点駅長門市を含め、交通系ICカードの利用はできません。

駅できっぷを購入するか、降りる際に運賃箱に運賃を投入するのみです。

(厚狭駅は山陽本線に限り、2023.4.1より交通系ICカードの利用が可能になりました。)


      ↑厚狭駅

        【起点駅、累計0.0km】

美祢線の起点駅です。

在来線側は4面5線の駅です。

美祢線は1番のりばから発着しております。

↑厚狭駅の美祢線の時刻表。

ラインカラーは濃いピンクです。

列車は日中はだいたい2、3時間に1本ぐらいしかありません。

そして最終は19:58

乗り損ねたらアウトです・・・(汗)

↑厚狭駅で発車を待つ美祢線のキハ120系。

JR西日本の非電化区間で活躍する車両です。

↑今回乗車するキハ120 10。

↑厚狭駅を発車し、美祢駅へ向かいます。(列車の行先は長門市行)

(特記がない限りは右手車窓)

↑太陽光発電所を横目に左カーブを描き、山陽本線、山陽新幹線から離れていきます。

↑厚狭の市街地を行きます。

山口県特有の黄色いガードレールと、民家に貼りついている東芝まるまん(学生服)のホーロー看板が郷愁を誘います。

↑車窓右手に見える川は厚狭川。

美祢線は厚狭川を縫うようにして走ります。

↑厚狭駅から約2km行った地点。

まだ湯ノ峠駅ではなく、鴨ノ庄信号場です。

かつて美祢線美祢〜宇部線宇部港駅間に運転されていた、石炭、石灰石輸送の貨物列車を捌くために設けられていた信号場であり、現在は旅客列車同士の交換もありません。

↑長閑な農村地帯を行きます。

↑厚狭川の向こうに見える黄色いガードレールの道路は国道316号線。

美祢線と同じく、山陽小野田市の厚狭と長門市の間を結んでいます。

しばらく行けば、湯ノ峠駅に到着します。

↑湯ノ峠駅

【累計4.2km、前駅(厚狭)から4.2km】

「ゆのとう」と読みます。

相対式ホーム2面2線の無人駅です。

両ホームは厚狭寄りにある跨線橋で結ばれております。

かつて、駅前の商店できっぷの委託販売を行なっていましたが、2012(平成24)年に販売を終了しました。

↑湯ノ峠駅を発車。

厚狭川沿いを北上します。

↑更に進み、右手は薮に覆われて見えませんが、国道316号線が厚狭川を跨いでいます。

↑しばらく行った先、車窓右手に錆びた単線線路が見えます。

これは1997年に廃止された松ヶ瀬信号場の跡です。

先ほどの厚狭〜湯ノ峠間の鴨ノ庄信号場と同じく、貨物列車を捌くために設けられていました。

↑松ヶ瀬信号場跡を抜けた先。

畑の向こうに見える道路は国道316号。

国道316号の向こう、山の手前は厚狭川。

↑上の画像の辺りのGoogleマップ。

電車の絵文字のところが画像の撮影位置。

(見えにくくてすいません・・・)

↑厚狭川を渡ります。(厚狭川1回目)

↑この後、厚狭川沿いを進み、トンネルに突入します。

↑トンネルを抜けた先、この辺りで減速します。

2010年に豪雨災害があった箇所です。

この辺りで山陽小野田市から美祢市に入ります。

↑山中の踏切を通り抜けます。

この辺りで減速運転は終了です。

↑しばらく進み、この辺りでまた厚狭川を渡ります。(厚狭川2回目)

↑2回目の厚狭川を渡ってすぐ、次のトンネルに突入します。

↑トンネルを出てしばらく進み、またまた厚狭川を渡ります。(厚狭川3回目)

↑厚狭川を渡った後、警笛を鳴らしながら、また次のトンネルに突入します。

↑トンネルを出た後。

少し先に次のトンネルがあって見通しが悪いため(?)、警笛を鳴らして進みます。

↑厚保駅付近でまたまたトンネルに突入します。

トンネル突入前から厚保駅到着のアナウンスが流れ始めております。

ちなみに、このトンネルの上を中国自動車道が走っています。

↑トンネルを出、この踏切を通った先で厚保駅に進入します。

↑厚保駅

【累計10.2km、前駅(湯ノ峠)から6.0km】

相対式ホーム2面2線の駅。

無人駅です。

難読駅名で、「あつ」と読みます。

↑厚保駅を出たところ。

静かな山里です。

↑厚保駅を出て少し行ったところで、警笛を鳴らし、トンネルに突入します。

↑トンネルを抜けてしばらく行った先。

木々で見にくいですが、厚狭川を渡ります。(厚狭川4回目)

↑トンネルを出てしばらくして、次の厚狭川を渡ります。(厚狭川5回目)

↑そして少し行ったところで次のトンネルへ・・・

↑四郎ヶ原駅付近。

静かな山村の雰囲気です。

↑四郎ヶ原駅

【累計13.2km、前駅(厚保)から3.0km】

相対式ホーム2面2線の駅です。

無人駅です。

↑四郎ヶ原駅を出て、しばらく行ったところで厚狭川を渡ります。(厚狭川6回目)

↑こちらも長閑な農村地帯を行きます。

↑再び厚狭川を渡ります。

(厚狭川7回目)

↑そしてまた、厚狭川を渡ります。

この区間は厚狭川を縫うようにして進んでいます。(厚狭川8回目)

↑四郎ヶ原トンネル(140m)に入ります。

↑四郎ヶ原トンネルを出た後、厚狭川を渡ります。

(厚狭川9回目)

↑時間を経たずして、次の厚狭川を渡ります。

その時点で南大嶺駅到着のアナウンスが流れています。

(厚狭川10回目)

↑南大嶺駅

【累計16.9km、前駅(四郎ヶ原)から3.7km】

単式・島式2面2線のホームを持つ駅です。

無人駅です。

かつては簡易委託駅として、駅手前の道路を挟んだ位置にある個人商店で乗車券の販売を行なっていましたが、2012(平成24)年に販売は終了しました。

1997(平成9)年に廃止された大嶺支線の起点駅で、それまでは2面3線構造で、単式ホームが大嶺支線用となっていました。

↑南大嶺〜美祢間。

南大嶺駅を出て、しばらく行った先で厚狭川を渡ります。(厚狭川11回目)

↑次が美祢市の代表駅とは思えないほど長閑な光景です。

↑しばらく行った先で、再び厚狭川を渡ります。(厚狭川12回目)

↑厚狭川を渡った先で薮の横を行きます。

薮を抜けきる前に、美祢駅到着のアナウンスが流れます。

↑薮を抜け出た先で、車窓右手に美祢市街を見、美祢駅に到着します。

↑美祢駅

【累計19.4km、前駅(南大嶺)から2.5km】

単式ホーム1面1線+島式ホーム1面2線の計2面3線のホームを持つ駅です。
国鉄時代は急行「さんべ」急行あきよし」が停車する、美祢線の主要駅でした。

↑単式ホームと島式ホームとの間は、構内踏切で繋がっています。

構内踏切の手前が単式ホームの1番線、先に島式ホームの2、3番線となっていますが、現在使われているのが1番線のみで、2、3番線は使用休止中となっています。

↑美祢駅全景。

山口県美祢市の代表駅です。
山口県美祢市は人口22,000人ほどの小さな市です。(昨年10月現在)
駅前にはバス、タクシー乗り場があり、山口県の代表観光地、秋吉台秋芳洞へのバスが出ています。

しかしドン、と構えた駅舎の割に・・・

↑駅員はいません。

無人駅です。

美祢駅は、かつては美祢線途中駅で唯一、みどりの窓口が設置されている駅でした。

2021(令和3)年5月31日でみどりの窓口の営業を終了、翌日6月1日より終日無人駅となりました。

↑駅員がいない代わりに、きっぷの券売機が設置されています。

↑美祢駅前の様子。

付近に市役所や銀行はあるものの、飲食店はあまり見かけません・・・

あっても「営業しているのか?」的なお店です。

↑駅舎内にある「Mineにぎわいステーション」。

ここはかつては駅売店とうどん屋で、売店は2008(平成20)年に、うどん屋は2007(平成19)年に閉店されました。

コミュニティスペースで、秋吉台の模型があり、インフォメーションビデオが流れています。

しかし、そこには椅子等がなく、休憩はできません・・・

列車を待つには、待合所で待つしかありません・・・

↑同じ山口県の幹線の宇部線と異なり、時間によっては2、3時間列車が来ません。

寒さをしのげる待合室らしいものはなく、冬は寒い思いをして待たねばなりません。

美祢線のご利用は計画的に!

美祢〜長門市間に続きます。


ご覧いただき、ありがとうございました。

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