JR筑豊本線は、福岡県北九州市若松区の若松駅を起点とし、福岡県筑紫野市の原田(はるだ)駅に至る、路線距離66.1kmのJR九州の地方交通線です。
「本線」ですが、福岡県内で完結する路線です。
JRで「本線」を名乗る路線のなかで、最短ではありましたが、一部区間が廃止された北海道の留萌本線と日高本線に次ぐ、3番目に短い「本線」になっています。
筑豊本線は3区間に分かれ、それぞれ、若松~折尾間を「若松線」、折尾〜桂川(けいせん)間を「福北ゆたか線」、桂川〜原田間を「原田線」という愛称で呼ばれています。若松〜原田間の全線通しの列車はありません。
かつては石炭輸送が盛んであり、炭鉱などに通ずる多くの貨物支線を有していましたが、炭鉱の閉山とともに現在は全て廃止されています。
本州と九州各地を結んでいた特急列車や寝台列車が通っていた時期もありましたが、そちらも廃止されました。
JR筑豊本線の「若松線」と呼ばれる区間は、JRでは珍しい複線非電化の路線です。
JRの複線非電化の路線は、北海道の函館本線や室蘭本線の一部を除く区間や、ここ筑豊本線の若松線の区間ぐらいしかありません。
その筑豊本線の一区間、「若松線」に乗ってきました。
↑九若松駅【JE06】
【起点駅、累計0.0km】
筑豊本線の起点駅で、途中の折尾駅まで「若松線」区間です。
島式ホーム1面2線構造となっています。
↑若松駅付近の地図。
駅から北東方向に若戸大橋があり、戸畑とを結んでいます。
若松〜戸畑間は、車だと、それほど距離はありません。
↑若松駅構内。
立ち食いうどんのお店があります。北九州といえば、かしわうどんです。
↑腹が減っていることもあり、乗り鉄前に
かしわうどんをすすってきました!
370円で安く、美味しかったです!
↑こちらが若松駅の改札口。SUGOCA、Suicaなどの交通系ICカードが使えます。
きっぷは自動券売機で購入できますが、きっぷで自動改札は通れません。
↑若松線の主力車両、BEC819系です。
かつてはキハ47系をはじめとする気動車や客車列車が若松線を行き交っていましたが、BEC819系導入とともに全て廃止されました。
↑BEC819系は「DENCHA」という愛称がつけられています。“Dual ENergy CHArge”の略で、「電車」をもじっての意味ではありませんw
架線から電気を拾い、蓄電池に蓄え、蓄えた電気を動力とする電車で、地球環境に優しい車両です。筑豊本線のほか、香椎線でも使用されている車両です。
また、車両形式にあるBECは、“Battery Energy Charge”のそれぞれの頭文字からとってきていると思われます。(推測、資料無し・・・)
そのような車両は、JR東日本やJR西日本、JR北海道でも採用されてきています。
若松駅から折尾駅に向かいます。
若松線の列車は、日中は福北ゆたか線の直方行がメインで、その他の時間帯のほとんどは折尾で折り返しします。
若松駅を出て、ちょっと先の車窓左手に洞海湾がちらっと見えます。(画像なしですいません・・・)
↑九藤ノ木駅【JE05】
【累計2.9km、前駅(若松)から2.9km】
藤ノ木駅は対向式ホーム2面2線の無人駅です。交通系ICカードには対応していますが、駅員さんはいません。
↑奥洞海駅手前。線路にそこそこ草生して(くさむして)いるのがわかります。
↑九奥洞海駅【JE04】
【累計4.6km、前駅(藤ノ木)から1.7km】
奥洞海駅も、先ほどの藤ノ木駅と同じく、対向式ホーム2面2線の無人駅です。
↑奥洞海駅付近の地図。
ボートレース若松の最寄駅です。
↑九二島駅【JE03】
【累計6.3km、前駅(奥洞海)から1.7km】
二島駅も、藤ノ木駅、奥洞海駅とともに、対向式ホーム2面2線の無人駅です。
近くにイオン若松店があります。
↑九本城駅【JE02】
【累計9.3km、前駅(二島)から3.0km】
本城駅は島式ホーム1面2線になっています。この駅から八幡西区です。
橋上駅を有していますが、無人駅です。
↑本城駅を出て、折尾駅手前で高架区間に入っていきます。
↑九折尾駅【JE01】/【JC26】
【累計10.8km、前駅(本城)から1.5km】
鹿児島本線と交差する駅で、若松線の終点駅です。筑豊本線はここ折尾駅から先、「福北ゆたか線」になります。福北ゆたか線の駅ナンバリングはJC○○で、折尾駅はJC26です。
一方、鹿児島本線の駅ナンバリングはJA19です。
かつては「鷹見口」と呼ばれる地上ホームがありましたが、2022.3.12のダイヤ改正により廃止となり、鹿児島本線側の1、2番ホームに移りました。
折尾駅にて鹿児島本線に乗り換えて帰りました。
次の区間、折尾〜直方間(福北ゆたか線)に続きます。