死刑にいたる病 | たまには僕しだい
◇ 死刑にいたる病 ◇

雅也に届いた手紙から物語が始まる。
連続殺人で死刑判決が下った榛村からの手紙で
起訴された事件の中に冤罪があり
その真犯人を調べてほしいという内容。
榛村は相手を操る話術と目力が強くて、賢い。
幼子のように怯える時もあり、
殺人鬼に見えないのは阿部サダヲさんの力。

中山美穂さん演じる衿子のひきつった笑顔は、
美しい顔立ちが暗く歪み
この先の絶望を示唆しているようで怖かった。
俳優さんの個性と感性が際立つ、いい作品。
グロさは感じなかった。