わたしが最も好きな言葉は、アルコール・アノミマス(アルコール中毒の自助組織、通称AA)の12のステップの1、最初の次の言葉である


「われわれは、この問題に対し無力を自覚した。自分自身の生活がコントロール不能である」


勇気をもらったり癒してくれる言葉もたくさんあるが、自分の変えようにも変えられない現実に対してはそういう言葉は全くの無力で、ただそうした救いようのない状態を理解してくれるだけでいい。


うちの相談援助業務の特徴として、実際に病気のレッテルを貼られ薬を飲まされ本当に当事者を経験した人間が相談に当たるという当事者性がある。


例えば、就職活動で面接を受け、一回二回の不合格なら、そういうこともあるだろうと納得できる。しかしこれが5回連続、10回連続と不採用の通知を受け、お金は無い仕事も無いという切羽詰まった状況になれば、人間どうなるかというと、やる気が全くなくなり、朝から酒を飲んだり、引きこもりで誰とも合わなくなったり、違法薬物やギャンブルに溺れるようになる。真面目な人は精神科や心療内科を受診してしまい表向きは治療に専念する努力家を演じながらその実、精神薬で確実に心が蝕まれ再起不能になっていく。


就活を例にとったが、学業や恋愛にも同じことが言える。最初のつまづくポイントは人によって違う。ところが挫折を知らない優秀な人はこれが全くわからない。できるが当たり前で育ってしまったら、できない人間が何故できないのかが全く理解できないのだ。


世の中は優秀な人が上に立ち多くの人を指導する形で成り立っている。だから社会の規範やルール、仕事の決まりや法律もそのように作られる。できない人間からの視点は皆無である。


かくして、一定の指導や援助を経たのち、改善できない不器用な人たちは罪を犯せば刑務所、罪を犯していないものは精神科病院に収容され、「できる人間」だけの社会が構築される。


一般の人から見たら、何十年経っても鬱が治らない人、何十年も引きこもっている人、朝から晩まで酒を飲んで何度も入院する人は理解できないであろう。


薬をやめること一つとっても、なぜやめられないのか? 簡単なことなのに何故? という思いが強いのではないだろうか?


一般の福祉・介護をやって10年そこからさらに代替療法と減断薬の指導をやって10年、そこから皆様にお願いしたいのは、特に家族、友人にお願いしたいのは、


・今の10倍の想いで当事者に寄り添ってください


・できない悔しさは当事者は一番理解し傷ついています


・アドバイスや改善策は要りません。ただ一定の時間、真に心をフラットにして、無言でいいからそばに付き添ってください


これらは、服薬の是非や減断薬以前の話で、これができていないと、どんなに完璧なプログラムも意味をなさないし、お金や努力で解決できるものでもない。


世の中の多くの問題は、お年寄りに席を譲るようなわかりやすい善意では解決しない。


無力の自覚


当事者も支援者も、この視点を持っておくことが超重要



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