ゴルフ人生のターニングポイントがあります。 | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

ゴルフ人生のターニングポイントがあります。

ゴルフヨーロピアンツアーはビクター・ホブランドが優勝!

 おはようございます!明日から2月になります。ほとんど家にいた1月も終わり、2月はレッスンやスノトレ、関西遠征など色々予定も入れていて、春のゴルフに向けての活動再開になります。

さて、ヨーロピアンツアーのアブダビデザートクラシックは、youtubeで連日ライブ中継をやっていた関係で、時間のある時に見ていました。

ドイツ人のライジングスターのマティー・シュミットが、マーティン・カイマー以来のドイツ人優勝か?という活躍でしたが、最終日に崩れました。とはいえ、2019、2020のヨーロピアンアマチュア選手権を連覇した逸材で、去年のヨーロピアンツアーの最優秀新人賞の選手です。

初めて出た全英オープンも2日目に65でラウンドしてますから今後も注目したいですね。





優勝したのは、ビクター・ホブランドでした。上がり、3ホールをイーグル、バーディー、イーグルで追い付いての優勝は素晴らしい!

彼のゴルフスタイルに個人的に注目していて、教え子の香川友くんにもよく映像を送っています。プレーオフのティーショットのボールスピードも184mph=82m/sと世界トップクラスの飛距離と精度を誇りますので、マキロイと同レベルの選手として今後が楽しみです。



ノルウェー人の彼のこれまでの生い立ちが、2日前にアップされたので興味深く見ています。

私たちのような選手育成のコーチは、現在のスイングを解析するだけでなく、ジュニア時代からどうやって育ってきて、どこでブレイクして世界的な選手に育っていくのか?ターニングポイントを見極めています。

ホブランドのターニングポイントはどこだったのでしょうか?





ゴルフホブランドが成功したターニングポイントは?

 ホブランドが生まれ育ったノルウェーはウィンタースポーツの盛んな国です。夏は、6時間くらいしか昼はなくて、ゴルフはほとんど室内で練習するしかないような場所です。

ホブランドも最初は、ゴルフではなく、テコンドーや、サッカー、ウィンタースポーツで育つ少年でした。でも、父親が買ってきたジュニアのクラブをもらって11歳の頃に練習場に行ってからは、ゴルフにハマったようです。

それからyou tubeで独学でスイングを研究したり、室内練習場で長い時間ボールを打つなどして、ゴルフを研究していたようです。





当時のスイング理論は、「スタックアンドティルト」と言って一軸で回転する飛距離よりも方向性を重視する理論が流行っていました。

体の小さかったホブランドは、飛距離が得にくい、この理論には目もくれずに、ダスティンジョンソンなど、飛距離のでる選手のスイングを研究していたようです。

そんな彼も、16歳になる頃には、2012年の「ヨーローピアンジュニア選手権」に出場するようになるまで上達しましたが、世界的には全く無名の選手でした。

その試合は、米国の大学のゴルフ部のコーチもスカウトに来ていて、オクラホマ州立大のコーチのアラン・ブラットンもスカウトに来ていて、実は身長190cmのノルウェーの大型選手のクリス・ベンチュラ選手を見ていました。

でも、ノルウェーチームの練習を9ホール見た時に、同じ組みでプレーしていたチームで最年少の体の小さいビクター・ホブランドに次第に惹きつけられて、最終的には、ホブランドを推薦でオクラホマ大に誘ったのです。

そこからホブランドは英語の勉強も本格的に始めて、オクラホマ州立大に進学して、同期のマシュー・ウォルフ等と活躍して、同大学をNCAA選手権優勝にまで導くのです。





その後も、全米アマを優勝するなど数々のタイトルを獲得して、全米オープンも280ストローク(12位)と1960年にジャックにクラウスが記録した282を更新するアマチュア歴代最小スコアを記録したり、マスターズも3アンダー(32位)でベストアマに輝くなどアマチュア世界ランキングNO1にまで上り詰めるのです。

アラン。ブラットンはリッキー・ファウラーも見出したコーチでしたから、体の小さいホブランドもファウラーと同じような素質を感じたのかもしれません。

ここが、間違いなくホブランドのゴルフ人生のターニングポイントとなったでしょう。

現在178cm75kgと平均的な日本人選手と変わらないサイズで、ボールスピード82m/qsで平均距離307ヤードをたたき出すホブランドは24歳と若い世代の代表です。フェアウェイキープ7位、パーオン率も5位とショットの精度も素晴らしいですね。

ただ、97位のパッティングと231位のグリーン周りさえ克服してくれば、今後メジャーも優勝できるでしょう。


ということで、若い選手にスポットを当てて、選手育成の今後を目指していこうと思っています。






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