「最近、とつぜん飛ばなくなった?」と相談されたら・・・? | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

「最近、とつぜん飛ばなくなった?」と相談されたら・・・?

関東高校女子選手権予選通過おめでとう!


 おはようございます。ぎっくり腰3日目です。だいぶ和らいだのでコラムを書き終えたら上野公園まで歩いてこようと思います。笑

 さて、昨日の関東高校女子の予選で、キャンプに来ていたなつみちゃんが3位やリオンちゃんがパープレーの2位で予選を通過しました。

他のみんなも全員決勝へ進んでいますと嬉しい連絡がありました。
応援に行く予定で下が、行けなくて申し訳ないです・・・

てんとうむし早川夏未が3位、新クラブで7月の関東決勝V狙う



インパクトをもう一度見直しましょう!


 リオンちゃんからキャンプ中に相談を受けて1時間以上何度も計測をしながら修正点を探した作業がありました。その様子をデータを使って説明したいと思います。

まずは、「アイアンの飛距離が落ちていて全然届かない」と相談があったのでアイアンのトラックマンデータをみました。

7アイアンのインパクト時のロフトは通常 ロフト35度のアイアンだと10度ハンドファーストで25度くらいがいいかなと思っていますが、彼女の場合は30度もありました。

 かなりハンドレートになっているのか?これでは、ポコん!とボールが上がって前に進みません。

 実際に飛距離はキャリーで120ヤードですね・・・



ボールの位置が左にありすぎたかも?


 大会前ですので、キャンプでは細かな修正は置いといて、とりあえず飛距離が戻るアドバイスを考えます。 

4Dモーションセンサーをつけて何度も打ちながらトラックマンデータも一緒に見ていくと、「ボールの位置が左にありすぎるかな?」ということになりました。

 そこで、ボールの位置を右に一個ずらして打つと、インパクトロフトも25.9度でキャリー、137ヤードと飛距離も戻ってきました。

 とりあえずは、「この位置のインパクトを意識してラウンドするように」と話ししました。そしてさらに詳しくデータを解析しました。



体は左に突っ込んでいました


データから腕の回旋の遅れが見られるので、ここまでは本人に伝えました。回旋が遅れるのをカバーしようとして、体を開いたり、手首を使ったりするケースが多いからです。

 体の使い方もチェックしておきます。トップで右にずれながら後方に伸び上がりが見られます。

 右への軸のずれは構わないと思いますが、トップの伸び上がりは、ダウンスイングの際に反動があるので気をつけたほうがいいいとも伝えました。




 トップから切り返してのダウンスイングは、かなり左に突っ込んでいます。

 さらに特徴的なのは手首の縦コックです。トップからインパクトに向けて104度も!リリースしています。今まで計測した中でも最大値(Max)です。

ここまでリリースするので、それがクラブのインパクトロフトが5度も余計についている原因の1つかもしれません。



手首が逆コックになっていたのも飛ばない原因の1つ


手首の横コックもかなり使っています。インパクトに向けて手首を逆Vとは反対側に使っているのがわかります。

通常は、インパクトに向けて手首もリリースしていくのですが、甲側に折れていくのがわかります。

 「回旋の遅れを手首を使って合わせていたため、インパクトロフトが寝て、急に飛ばなくなっていた」というのが解析の結果です。



 あとで、グラフにしてみて、複雑な難しいことをやっているのがわかったりします。

 今後の練習の参考にしてみて、少しづつシンプルなスイングを身につけて欲しいと思います。

 手首の使い方はyou tubeでも激アツレッスン中です!