オーガスタナショナルをいかにプレーするか? | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

オーガスタナショナルをいかにプレーするか?

オーガスタナショナルウーマンズアマも始まっています!


 オーガスタナショナルレディースアマ選手権が開幕しました。日本からは安田祐香選手とフィリピン代表で出場する教え子の笹生優花さんが出場します。

 その大会はマスターズが開催されるオーガスタナショナル近郊のコースで開催されていて、上位30名が決勝日をオーガスタでプレーできるということです。(予選落ちの選手は練習ラウンドのみプレー)

今年のマスターズが開催されるオーガスタナショナルをいかにプレーすれば良いスコアが出るのか?タイガーウッズのインタビューなど入ってきていますのでご紹介しますね!

てんとうむしHow to play Augusta National & the Masters - according to Tiger Woods (and a few others)



オーガスタは手前から攻めろ!


 マスターズを4度制したウッズもこれまで数多くの歴代のチャンピオンたちとともにプレーしたり、話を聞きながらコースをいかに攻略するか?を研究してきました。

「幸いにも一緒にプレーできた歴代のチャンピオンたちに聞いた一番のアドバイスは”オーガスタは手前から攻めろ!(to stay below the hole)”です。」

オーガスタのグリーンの上につければ手は震え、心が痛むほどそのスピードと傾斜には悩まされます。なので、オーガスタでは下りの3フィート(1m)よりも上りの30フィート(10m)の方がまだマシとも言われています。

また、グリーン以外にも曲がりくねったアーメンコーナーのレイズクリークやパインズツリーの間を吹き抜ける風にも注意が必要です。また、グリーン周りにも厳しいチッピングエリアが待ち構え、目の錯覚を誘うような高さの違いなどにも高度な学習が要求されます。



2005年マスターズにザックジョンソンが出場した時に、マスターズチャンピオンのマークオメーラから良いアドバイスを受けたようです。

「オーガスタでは、パッティングを決めようと思ってプレーしてはいけません。パッティングのラインが決まったらその傾斜の高い方にボールを打ち出すことです。入ればそれでよし、入らなくても次のホールに集中するだけです。」

ザックジョンソンはそのアドバイスが、今までに聞いたことがなかったくらいに最高であったとコメントしていて、その2年後にマスターズを優勝しました。

※ザックジョンソンは、ミニツアー上がりの無名選手。優勝の6年前にはギャラリーとしてマスターズを観にきていました。



また、マスターズで2度2位になっている英国人のジャスティンローズもマスターズを3度勝った英国人のニックファルドからチップショットのアドバイスを受けたと話しています。

「オーガスタでグリーンサイドに外した時は、いつもチップショットを寄せようと思ってはいけません。たとえ長いパットが残ったとしても上りのパットを残すようにアプローチすることです。目的は寄せワンでパーをキープすることであって良いチップショットを打つことではないのです。」

この言葉はその後のマスターズをプレーするのに役立っています。



歴代の名手たちからのアドバイスは尽きない


ローリーマキロイも、マスターズを2度勝っているベンクレンショーのアドバイスには感心したと話しています。

「そのアドバイスは、パッティングはラインがわかったら高い方に打ち出せ!ということでした。クレンショーは間違いなく世界でも最もパッティングの上手いプレーヤーです。私は、何があってもパットする時は高い方に打ち出すように心がけています。



また、2015年にマスターズを勝ったジョーダンスピースも歴代のチャンピンたちからアドバイスをもらっているようです。その中でもジャックニクラウスからのアドバイスは今でも大切にしていつも心がけているようです。

「申し訳ないけどその言葉が自分の心の中にしまっていて話せないんだ。」

 とコメントしています。スピースは2014年と2016年に2位、2018年にも3位と好成績を挙げているので気になります。

ただ、ニクラウスは普段から、オーガスタを攻めるのに一番の攻略ルートはピンを狙わず、グリーンセンターを狙うように!と話しています。これで、曲がりくねったアプローチショットを打つリスクも減りますし、センターからならどのポジションへもそこそこの距離のパッティングが残るからです。」



 また、スピースは、クレンショーからのアドバイスは話をしてくれました。

「クレンショーは、グリーンの状態を掴むためには、全てのグリーンで傾斜と速さを掴んでおくためにロングパットをやっておきなさいと話していました。」

「また、パー5をうまく攻めるためのアドバイスもクレンショーやタイガーから聞きました。それは、無理して2オンを狙う必要はないということでした。たとえ、良い位置にティーショットがなくてもバーディーが取れる方法があるはずだと話していました。」

ゲイリーウッドランドもマスターズを2度勝ったトムワトソンから聞いた話で

「ピンの位置によってはグリーンに乗せるよりもは外した方がいいポジションがあると聞きました。初めは変な話のように聞こえましたが、実際にプレーすると確かにそうだと感じます。」

とコメントしています。



ミケルソンはどうしているのか?


 キーガンブラッドリーが、いつもアドバイスを受けているのはフィルミケルソンからです。

「私はプレーするときにいつもミケルソンから話を聞いています。彼は、ミスをする場所が大事だと常には話しています。例えば、1番は左には外してはいけないと言います。確かに左に外したら寄せワンでパーを取るのが大変難しくなります。

1番ホール ティーオリーブ 445ヤード パー4
グレーム・マクドウェル (北アイルランド)

※オーガスタの1番ホールは、このコースで最も狡猾でタフなホールの一つだ。本当にタフなオープニングホールなんだ。ティショットは打ち上げで、285ヤードから290ヤードくらいのところにある右バンカーの左側をキープしなければならない。2打目はオーガスタでも指折りの難度といえる。グリーンへ向かって5番か6番、あるいはティショットが良ければ7番のアイアンで狙っていくことになる。ピンの位置が左前だと本当に難しくなるんだ。アイアンショットはグリーン中央を狙うべきで、4打で上がれれば御の字といえるホールだね。

てんとうむし選手がガイドするオーガスタナショナルGC攻略法 - European Tour

 また、去年初めてマスターズに行ったザンダー・シャウフェレもミケルソンからのアドバイスで予選を通過できたと話しています。

「去年初めてオーガスタをプレーした時、風のジャッジにずいぶんと悩ま狭した。キャディーと二人で地図上のコンパスを見て、またコースメモを見てと一日中やっていたらほんとうに参っちゃって・・でも、ミケルソンに相談したら、"自分の風を待て!"ってアドバイスをもらったんです。」

リッキーファウラーもミケルソンからアドバイスをもらった一人です。

「ミケルソンとは何度もオーガスタを一緒にプレーしていて、いつもどこにミスをしたらいいのかを考えました。特にどこを攻めようとか、考える前にまずはグリーン上でどんなパッティングをするのか?を考えて組み立てているのが大変役に立ちました。」

 と話しています。ミケルソンは1995年以来マスターズでは15回のトップ10と3度の優勝を達成している選手です。



ウェブシンプソンも同じような言葉で、ミケルソンからのインプットを語っています。

「ミケルソンが言うには、オーガスタGCはスケジュール通りに、素晴らしい形式ではなくてもうまくプレーできる場所の1つだよ言ってました。多くのプレーヤーは素晴らしいプレーでないと攻略できないと考えているかもしれいけど、全てのホールにミスが救済される余地があるコースだと話していました。」

「なので、いいスイングができてなくてもなんとかなるのがオーガスタなんだとずっと自分に言い聞かせてプレーしています。」

「難解なパズルのようなオーガスタを理解するには長い時間がかかります。簡単なパズルでなくても時間がかかるのですから、私からマスターズを攻略するいいアドバイスは得られないと思いますよ。」

 と話しています。


 来週から始まるマスターズが今から楽しみですね!今週は、マスターズ特集として海外の記事をブログで紹介していこうと思っています。