2019フィリピンアマチュア選手権大会後記(その3) | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

2019フィリピンアマチュア選手権大会後記(その3)

来年の大会に向けての対策を練りました!



 フィリピンアマチュア選手権のキャンプも今日が最終日。朝早く起きて
 まとめのコラムを書いています。

 フィリピンアマは、女子はアジア大会の上位選手や優勝メンバーが参加
 していてレベルが高かったですね。出るだけでその選手たちとどれくらい
 差があるのか?肌で感じれたと思います。

 地元フィリピンのアジア大会優勝メンバーの二人が、タイのアジア女子チ
 ャンピオンを抑えてのワンツーフィニッシュは、風の中で2日間アンダー
 パーでラウンドする粘りにプレーが光りました。

 男子はフィリピン在住の日本人選手のNagai Gen選手が3人のプレーオフ
 を制して優勝。最終ホールは2回目にバーディーを決めました!

 昨年、日本オープンでも活躍した桂川選手も高校時代はフィリピンで練習
 していたようです。
 
 アジアで腕も磨いて米国にいったり、日本に戻ってきて活躍する選手が
 最近、目につくようになりました。たい、マレーシア、フィリピンなど
 1年中ゴルフができる環境に身を置く選手の増えていますね!

てんとうむし2018 PHILIPPINE AMATEUR OPEN GOLF CHAMPIONSHIP (STROKEPLAY) RIVIERA GOLF CLUB, INC. (大会最終日結果)









パー3の4日間の平均ストロークを調べると?



 まずは、来シーズンに向けての対策を考えないといけません。今回の参加
 して見て日本人選手に言える課題は3つです。

1)ティーアップしたアイアンショットの技術向上

2)パッティングの技術向上

3)風の中のプレーの技術向上
 
 このリビエラGCのコースのレイアウトは全て難しいのですが、特に4つ
 のパー3が難しいです。どのホールでダボやトリが来てもおかしくないく
 らいです。

 そこを攻略するにはまずは1)のパー3のショット力です。パー3は4日
 間でチームで7個しかバーディーを取れませんでした。

 なので、他の選手はどうか?と大会4日間のパー3の難易度を調べてみま
 した。
 予選ラウンドの2日間の男子80名のデータを見ると・・・

◎大会初日/パー3平均ストローク:3.75
 4番(182ヤード)/平均ストローク3.7(バーディー4個)
 8番(175ヤード)/平均ストローク3.73(バーディー5個)
 12番(234ヤード)/平均ストローク3.76(バーディー4個)
 17番(156ヤード)/平均ストローク3. 81(バーディー1個)

◎大会2日目/パー3平均ストローク:3.71
 4番(182ヤード)/平均ストローク3.59(バーディー3個)
 8番(175ヤード)/平均ストローク3.83(バーディー6個)
 12番(234ヤード)/平均ストローク3.87(バーディー 0個)
 17番(156ヤード)/平均ストローク3. 55(バーディー3個)

 ここから、決勝ラウンドの上位40名のデータになると・・・

◎大会3日目/パー3平均ストローク:3.54
 4番(182ヤード)/平均ストローク3.52(バーディー0個)
 8番(175ヤード)/平均ストローク3.55(バーディー3個)
 12番(234ヤード)/平均ストローク3.78(バーディー 0個)
 17番(156ヤード)/平均ストローク3. 31(バーディー5個)

◎大会最終日/パー3平均ストローク:3.36
 4番(182ヤード)/平均ストローク3.27(バーディー4個)
 8番(175ヤード)/平均ストローク3.33(バーディー1個)
 12番(234ヤード)/平均ストローク3.55(バーディー 0個)
 17番(156ヤード)/平均ストローク3. 27(バーディー0個)

です。

 234ヤードのパー3長くて登り、しかも強烈なアゲインストで3Wでも
 届かないくらい、260ヤードは必要なのではほとんどバーディー
 は取れていません。最終日には上田くんはドライバーで打ったと言って
 ました。

 左が崖の4番、8番も基本はピンを狙えないホールです。ピンを狙って
 行かずに右サイドに打っておいてそこからピッチングで転がしていく
 選手が多かったと思います。

 17番は30ヤードの打ち下ろしで小さいグリーン。ここも強風だと
 PWなどショートアイアンで打ったボールの距離感が難しいホールです。







上位選手はティーアップしたアイアンの精度が高い!


さて、ここでプレーオフに残った3人の選手の4日間のデータを見る
 と・・・

・ながい選手 /4日間のパー3ホールの合計スコア+2
 初日+1
 2日目+2
 3日目 0
 4日目 -1

・ヴァンチャイ選手/ 4日間のパー3ホールの合計スコア+6
 初日+2
 2日目+2
 3日目 +3
 4日目-1

・ルシウス選手 / 4日間のパー3ホールの合計スコア+4
 初日0
 2日目+2
 3日目-1
 4日目+3

と、彼らが強風の中でパー3をどこかでバーディーを取るなどしてうまくまと
 めていることがわかります。

 風の中でのパー3でティーアップしたアイアンショットを打つ時のフェース
 面の管理は、次のフィリピンアマの時の大きな課題の1つです。







 これは今回のメンバー以外にも言えることだと思いますが、普段マットの
 上からボールを打っている日本人選手は、アイアンショットは上手くない
 と思います。

 マットにクラブフェースが触れた時点で、フェース面をコントロールする
 感覚が消えてしまうからです。


 芝の上で打つ時も、ティーアップをなるべく低くして、地面にクラブをぶつ
 けて、フェース面を合わせようとしています。なので、パー3のパーオン率
 が悪く、そこでスコアを伸ばすよりも落としてしまいがちです。

 ティーアップするとすっぽ抜けたり、引っかかったりで普段手のひらの中で
 クラブフェースの面を感じて振っていないことがわかります。

 パー3のティーショットは、どこでも平らで同じ条件で打てますので、
 風が吹かない限りはピンに向かって飛ぶのが当たり前になるまで、精度を
 上げておいて、試合に臨んでほしいですね。

 パー3で少しティーアップした状態で日頃から練習できるように、バックの
 中にマット用のマイティーを2−3個入れておいたらどうでしょうか。
 
 優勝するにはまずはパー3で伸ばせるようなゴルフを目指しましょう!