吉岡徹治『2017タイジュニア選手権後記』

2017タイジュニア選手権後記

「今年のタイジュニア選手権は特別にパッティングの上手い選手たちが上位を占めました。」
　
　みなさんこんにちは！昨日、大会を終えて今日の深夜２時起きで、バンコクの
　空港に向かって朝の５時に空港について８時の便で帰国しました。

　明日から早速仕事も入っているので、夜、街のカフェで大会のまとめのコラムを
　書いています。

　改めて、今年の試合結果を見ると、AクラスとBクラスの男子で４日間で一人もアンダー
　パーがいませんでした。去年のAクラス男子は、４日間で１０回くらいはアンダーが
　出ていますからこれだけでも難易度の高かったことがわかります。

　しかも例年、Bクラスは誰もアンダーパーは出せていないんです。中学生がロイアル
　ホアヒンをプレーしてアンダーパーが出せたら高校生のトップクラスの選手という
　ことになります。

　中高生の男子がロイアルホアヒンをラウンドして75で回って4日間で300ストローク
　でプレーできたらまずは合格でしょうね！

★2017 Thailand Junior Golf Championship Results day4

「難しさはどこにあるのか？来年に向けての対策は？」

　私も毎日カートでいろんなクラスのプレーを見ていましたが、まず攻略の鍵はティー
　ショットの精度にあると思います。

　今回、優勝を逃しましたが中学女子でAクラスでプレーした平木さんは、4日間でフェア
　ウェイを外したのは3回だけでした。

　男子もAクラスを優勝したタイ人の選手もほとんどフェアウェイを外さないタイプの選手
　でした。逆に、振り回すタイプでボールが暴れる選手は、必ず大叩きの洗礼を浴びていま
　した。

　メンタル面で我慢できない子には、難しいコースです・・・
　
　もう何度も来ていますが、ロイアルホアヒンは、インドの世界一フェアウェイが狭いと言
　われているデリーGCみたいですね。ロイアルホアヒンは、タイで一番歴史があり、木々
　が大きく、枝がフェイアウェイにせり出しています。

　レイアウトもドッグレッグやS字にうねったようなホールも多いです。また、手作りのコ
　ース特有のフェアウェイのアンジュレーションがあります。

　一週間ずっと強風に吹かれた今年は、小さなグリーンを捉えるのがさらに難しかったよう
　です。結果的に、ちょっとティーショットを曲げると、どこかで大叩きをして、スコアを
　崩してしまう選手が目につきました。

「どうすればロイアルホアヒンを4日間で300ストロークが切れる（優勝争いできる）？」

　なので、今年は最終日にバックナインで３アンダーを出して優勝したタイ人の選手のよう
　に、特別にパッティングの上手い選手たちが上位を占めました。

　男子の優勝した選手も、一緒に回った吉本くんが「ショートパットを絶対に外さないので
　崩れません。」と話していましたからね。

　地味で目立たないパッティングですが、こういった条件になると上手い下手が極端にわか
　って来ます。　上手い選手はロングパットの距離感が素晴らしいです。

　４日間で１０オーバーくらいで収めるには、ティーショットの精度とパッティングの精度
　を上げてくるしかないですね。

　そのために毎日朝晩、地道に練習が必要なショートパットの練習をコツコツと１年間やっ
　てみたらどうでしょうか？

　飽きずに地味な練習に耐えられる子が長い目で見ると伸びると思いますよ。

　ゴルフは練習する種目が多いスポーツですから、中学生までは朝の８時から5時まで勉
　強、それ以外の時間を朝1時間、晩3時間はその後勉強するとほとんと時間は残りません。

　１時間３０分くらいショット練習して、その後友人と遊んで上手くなるほどゴルフは甘く
　ないですね。さらにショートゲーム、パッティング、トレーニング、体のケアを含めると
　最低でも３−４時間はかかるはずですから。

　なので、上手くなる時期は友人と遊ぶ時間を削って練習してください。友人と遊びに行くの
　も控えて練習時間に当ててください、

　そこまでやればロイアルホアヒンを4日間で300ストロークが切れる（優勝争いできる）と
　思いますよ！

　中学生に友人と遊ぶ時間を削れ？というのが可哀相ですが一度やってみてください。