比嘉一貴選手のコースマネジメントを見て来ました! | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

比嘉一貴選手のコースマネジメントを見て来ました!

アメーバ「彼は玄人筋でも大変評価の高い選手の一人です。」

 みなさんこんにちは!今週は、広島カンツリー倶楽部八本松コースで開催されている
 日本アマチュアゴルフ選手権を見に来ています。

 誰に頼まれたわけではないのですが、勝手に見に来てコラムを書いています。仕事と
 いうより趣味の世界ですね・・・
 
 もちろん教え子の中島くんや三田くんたちのプレーも楽しみなんですが、日本各地区アマ
 チュアチャンピオンや海外招待選手など、現時点でのトップクラスの選手のプレーを見れ
 るなんて機会はなかなかないですからね。自分の勉強と旅行がてらに毎年見に来ています。

 (ちなみに来年度は福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部の開催ですね。中洲行こうか!)

 今日は、特に”玄人筋でも大変評価の高い選手”の一人でもある比嘉一貴選手のプレーを
 見ていました。本人、私がくると緊張するそうで、「いい球打とうと思って緊張しました」
 と笑っていました。どうも有難う!趣味で見に来てるくらいに思ってください。笑

 海外製iPhoneで無音のシャッターです。慣れてくると、比嘉選手のこんな綺麗なインパクト
 写真が撮れるんですよ!




2017 Japan Amateur Championship "Kazuki Higa "tee Shot


アメーバ「どのコースでも満遍なくいいスコアで回るのはプロ向き!」

 ”玄人筋(プロや関係者)から見て評価の高いいい選手”というのは、ちょっとした雑談から
 噂は耳に入ってくるものです。

 教え子の話で恐縮ですが、例えば中島啓太くんとかでも昨年の日本オープンでのプレーを
 某プロが見ていて「アイアンの入れ方が上手いね!彼は、将来必ずくる(賞金ランキング
 に入ってくる)と、話に上がっていました。

 プロは、生活がかかっているので、なかなか公的にはお世辞で持ち上げても本音で評価は
 したくないものです。なのでこういった「本音の話」は、本人に伝えてあげるようにして
 います。
 
 (とは言っても、教え子にはお世辞は減って辛口になりがちなんですけどね。)

 比嘉選手の話も、昨日の売店で、豊島選手と雑談していて急に名前が上がりました。

 「いいゴルフができるからプロとしてやっていけるわけではない?」なんて話になった
 時に豊島選手が「例えば、一貴(比嘉)とかどのコースでも満遍なくいいスコアで回る
 からプロ向きなんじゃないかな?」と話していたんですね。

 ということで、実は昨日から、彼の組みのラウンドをちょこちょこに見ていたわけです。



アメーバ「彼の良さは、一言で言うとマネジメントの巧さでしょうね。」

 彼の良さは、一言で言うとマネジメントの巧さでしょうね。コースによって番手を変えて
 球筋も変えています。

 例えば、18番は、左サイドに大きな池のあるホールです。彼はここで、あえてティー
 グランドの右サイドギリギリに立って左の池に向かって強めのカットボールを打って
 ました。

 ボールはフェードしてフェイアウェイの右サイドに止まりました。

 






 また、ターンしてアウトのスタートホールを3アイアンで低めのドローボールで出て
 行きました。360ヤードと距離もないのでこのホールはアイアンですね。

 さらに3番のPar3では、左サイドのピン位置に対してストレートのカットフェードを
 打ってボールを止めていました。

 Par3でティーアップしない選手もいるようですが、日本アマではほとんどの選手は
 ティーアップしていました。彼も低めにティーアップしていますね。

 ラフが相当長いので、ドローも打てる彼ですがまずは止まる球を第一に選択しています。
 フォローを見てもカットボールを打つイメージが出ています。







 次の4番ホールは、3ウッドを持って軽いドローをかけていました。ドライバーだと
 飛びすぎて、フェアウェイの右サイドに立っている木の裏に行った場合に、ブラインド
 に、なって打てないから3ウッドですね。

 また、アウトの上りの9番は打ち上げのホールとなります。また、ボールの落ち場所が
 フェアウェイが右に傾斜していてフェードやストレートだとボールが右の木々の裏に流
 れて行くんですね・・・

 なので、ここは、ドライバーで結構強めのドローボールを打っていきましたね。でも、
 ちょっとイメージより右に出たようでで、「フェアウェイに行ったか」?キャディと確認
 していました。





アメーバ「球筋を風やロケーションに合わせてインスピレーションで決めているのでしょう
 ね。」


 また、間の取り方も上手いですね。1番でティーショットを見ていたら、折りかえりのホ
 ールでも9番上がりの選手とすれ違っていて、間を置いてからやり過ごしてティーショット
 打ってました。ちょっとしたことですが、そのまま打たないで一呼吸作っています。

 ジュニアは、イメージと感覚でプレーしますが、大学4年生にもなるとよーく考えてプレー
 していることがわかります。こういったプレーができればどのコースでもいつも上位に顔
 を出せるようになって来ますね。

 多分、事前に「こうしよう!」とか決めないで、コースの中で臨機応変に流れに任せてクラ
 ブを 選択して、球筋を風やロケーションに合わせてインスピレーションで決めているので
 しょうね。

 ちなみに、プロのミュージシャンも「フレージングとか?さっき練習していた技?」とか
 最初から準備してやってやろう!とかしない」と言ってました。

 「考えて構えすぎると大体その演奏はコケる?から(笑)」と話していました。

「コースで思いついたことをいかにうまくつないで流れを作って行く」彼もプロのミュージ
 シャント同じようにこういったことができていますね。

 将来、日本を代表するプロになって欲しい選手です。大会フォトを載せておきますね!