蔵之介くんの全ショットデータを分析してみました。 | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

蔵之介くんの全ショットデータを分析してみました。

アメーバ「小学生ジュニアの世界チャンピオンの数値はどれくらい?」

 おはようございます!今日は、AJGAのイベントに2日間参加してくれた
 清水蔵之介くんのショットデータを分析してみようと思います。

 彼とは3歳の年少の頃からキャンプに来てくれているので、今は小学6年生に
 なりました。土曜も6500ヤードの青ティーから3アンダーでラウンドする!
 実力を身につけています。

 彼も3年後には日本アマでにも出場して活躍するようになるでしょうし、将来的
 にはナショナルチームにも入れる力も持っている逸材です。

 小学6年生の12歳の時点でのデータ解析もやりながら、今後どのように伸びて
 行くのか?データで確認していきたいと思っています。



アメーバ「全ホールのフェースアングルなどをチェックしてみます。」

 蔵之介くんの両親に協力してもらい、2日目午前中雨で計瀬できなかった9ホール
 を除くすべてのホール(27ホール)のデータからピックアップして分析します。

 【清水蔵之介くん(12歳)ドライバーデータ平均値】

 ・ドライバーーのヘッドスピードは39.3m/s

 ・ボールスピードは58.4m/s  ※ミート率1,48

 ・インパクトロフトは17.6度

 ・アタックアングルは3.3度

 ・スピンロフトは14.1度

 ・スピン量は2868rpm

 ・キャリーは209ヤード

 ・飛距離は232ヤード

 この数値が小学6年生のまずは、目標となる数値です。計測値もほぼ安定していて
 データとして大変有効に活用できます。(打ちミスがほとんどありません)







アメーバ「手首を使ってフェース面を作らないようにアドバイスしました」

 ボールの方向性に大きく影響する「フェースアングル」は、平均値をとるのではなく
 各ホールごとにばらつきをみます。

 初日は、-2.6 +1.0 +2.3 +2.3 -1.0 -3.9 という具合にばらつきばみられました。
 これ、ホールによって出たボールの球筋で次のホールで手首を使って修正しようと
 していることがわかります。

 ボールの方向性も13.3L 0.1L 4.7L 3.3 L25.5L 16.5 Lと左に引っかかっています。

 実は、一週間前に少しグリップを変えたばかりのようで、これでボールが捕まりすぎ
 たりフェース面がかぶったりしていました。

 その日は、ラウンドの後にすぐに練習場に行ったようで、翌日のデータをみると
 フェースアングルが +5.4 +1.8 +2.5 +1.3と安定して来ました。

 クラブ軌道の平均値も2.4度と安定していましたね。ジュニアの場合は身長に対して
 長いクラブを使い傾向にあり(その方が飛ぶから)クラブパスも+5を超えるジュニア
 が多いのですが、蔵之介くんの場合はクラブフィッティングがしっかりしていて、クラ
 ブ軌道もいい数値です。



 データをまとめると「クラブパス2.4度 フェースアングル2度前後でオープンに入っ
 て来てドローボールを打っている」ようです。

 クラブフェース、がオープン気味に入る方が気持ちのいい場合は、ドロー系です。
 また、クローズ気味に入る方が気持ちいい場合はフェード系の選手となります。

 開いたり、かぶったりしていると手首で操作していることになり、高校生になって
 ヘッドスピードが上がって、こういった操作をしているとボールは、右や左に大き
 くばらつく原因にもなりかねませんね。

 蔵之介くんには「手首でフェース面を操作しないように!」とアドバイスしておきました。


 
アメーバ「、ボールを打った瞬間に、どのデータがどれくらいの数値か?わからないと、いけません。」

 これから世界的な選手を目指すのであれば、ボールを打った瞬間に、どのデータが
 どれくらいの数値か?テレビゲームのようにわからないと、いけません。

 「自分でボールをコントロールすること=データをコントロールすること」となり
 ます。

 また、100ヤードいないの距離も5ヤード刻みで打ち分けて、さらにスピン量をコン
 トロールして、ボールのランまで計算できるようにならないとハイスコアを出すこ
 とは難しいですね。


 そういったことができるようにになれば10代でも勝てるチャンスはあると思います。
 (それくらいショートゲームの方はいいと思います。)

 今後機会を見てアイアンショットのデータも集めて紹介しようと思ってます。