蔵之介くんの全ショットデータを分析してみました。
![アメーバ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/344.gif)
おはようございます!今日は、AJGAのイベントに2日間参加してくれた
清水蔵之介くんのショットデータを分析してみようと思います。
彼とは3歳の年少の頃からキャンプに来てくれているので、今は小学6年生に
なりました。土曜も6500ヤードの青ティーから3アンダーでラウンドする!
実力を身につけています。
彼も3年後には日本アマでにも出場して活躍するようになるでしょうし、将来的
にはナショナルチームにも入れる力も持っている逸材です。
小学6年生の12歳の時点でのデータ解析もやりながら、今後どのように伸びて
行くのか?データで確認していきたいと思っています。
![アメーバ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/344.gif)
蔵之介くんの両親に協力してもらい、2日目午前中雨で計瀬できなかった9ホール
を除くすべてのホール(27ホール)のデータからピックアップして分析します。
【清水蔵之介くん(12歳)ドライバーデータ平均値】
・ドライバーーのヘッドスピードは39.3m/s
・ボールスピードは58.4m/s ※ミート率1,48
・インパクトロフトは17.6度
・アタックアングルは3.3度
・スピンロフトは14.1度
・スピン量は2868rpm
・キャリーは209ヤード
・飛距離は232ヤード
この数値が小学6年生のまずは、目標となる数値です。計測値もほぼ安定していて
データとして大変有効に活用できます。(打ちミスがほとんどありません)
![アメーバ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/344.gif)
ボールの方向性に大きく影響する「フェースアングル」は、平均値をとるのではなく
各ホールごとにばらつきをみます。
初日は、-2.6 +1.0 +2.3 +2.3 -1.0 -3.9 という具合にばらつきばみられました。
これ、ホールによって出たボールの球筋で次のホールで手首を使って修正しようと
していることがわかります。
ボールの方向性も13.3L 0.1L 4.7L 3.3 L25.5L 16.5 Lと左に引っかかっています。
実は、一週間前に少しグリップを変えたばかりのようで、これでボールが捕まりすぎ
たりフェース面がかぶったりしていました。
その日は、ラウンドの後にすぐに練習場に行ったようで、翌日のデータをみると
フェースアングルが +5.4 +1.8 +2.5 +1.3と安定して来ました。
クラブ軌道の平均値も2.4度と安定していましたね。ジュニアの場合は身長に対して
長いクラブを使い傾向にあり(その方が飛ぶから)クラブパスも+5を超えるジュニア
が多いのですが、蔵之介くんの場合はクラブフィッティングがしっかりしていて、クラ
ブ軌道もいい数値です。
データをまとめると「クラブパス2.4度 フェースアングル2度前後でオープンに入っ
て来てドローボールを打っている」ようです。
クラブフェース、がオープン気味に入る方が気持ちのいい場合は、ドロー系です。
また、クローズ気味に入る方が気持ちいい場合はフェード系の選手となります。
開いたり、かぶったりしていると手首で操作していることになり、高校生になって
ヘッドスピードが上がって、こういった操作をしているとボールは、右や左に大き
くばらつく原因にもなりかねませんね。
蔵之介くんには「手首でフェース面を操作しないように!」とアドバイスしておきました。
![アメーバ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/344.gif)
これから世界的な選手を目指すのであれば、ボールを打った瞬間に、どのデータが
どれくらいの数値か?テレビゲームのようにわからないと、いけません。
「自分でボールをコントロールすること=データをコントロールすること」となり
ます。
また、100ヤードいないの距離も5ヤード刻みで打ち分けて、さらにスピン量をコン
トロールして、ボールのランまで計算できるようにならないとハイスコアを出すこ
とは難しいですね。
そういったことができるようにになれば10代でも勝てるチャンスはあると思います。
(それくらいショートゲームの方はいいと思います。)
今後機会を見てアイアンショットのデータも集めて紹介しようと思ってます。