パッティングのデータ解析のお勉強(その2) | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

パッティングのデータ解析のお勉強(その2)

アメーバ「パッティングの関するデータの数値についてのさらなる説明、スキッドて何?」

 先ほどのコラムの続きです。日付は変わりますが、私は、場所を変えて会合の待ち合わ
 せ時間に書いています。笑 まずは、人に質問する前に調べておかないとね。

 さて、あといくつかパッティングの分析に関わるデータを調べておきましょう。

◎ランチアングル(打ち出し角度)

 ショットで最近重要なのはこの数値ですが、パッティングでは一番重要な数値のよう
 ですね。早速訳してみましょう!

 打ち出し角度は、測定しなくても目で見て空中にボールが浮くように見えるか?地面に
 刺されように見えるかでもわかる数値です。でも、理想的な状態は、ボールが宙に浮か
 んでから地面に落ちた後に順回転を始める状態です。

 一番悪いのは、ボールが地面に触れながら、ザザザ・・・と「スキッド(横滑り)」し
 ながら進み始める状態です。「スキッド横滑り)」している時間は、できれば地面に触
 れないようにするのがいいようです。そのためにちょっと角度をつけて空中に打ち出す
 んですね!

 このランチアングルの数値では、ランチアングルが0.75ー2.0度が緑(合格)、2.0-
 2.5度が黄色(ちょっと注意)、2.5度以上が赤(打ち出し高過ぎ)ということに
 なっています。当然、ダウンブロー(マイナス表示の数値)は全て赤色(不合格)ですね。

 高く打ち出しすぎてもグリーンに落ちてからバウンドしてしまったり、跳ねながら進んで
 イレギュラーしやすくなるからです。また、ダウンブローに打ったら、芝との摩擦で減速
 してしまったり、転がりが悪くなったりしますからこちらも要注意ですね。

 理想的なランチアングルになるようなボールの位置やアドレスを研究しておきましょう!

てんとうむしQuintic Ball Roll Lunch Angle

 


アメーバ「シャフトアングルは各自の好みで!?」

◎シャフトアングル(※トラックマンデータにはありません)

 シャフトを傾けて構えるか?地面に垂直に構えるか?これは、個人の好みになります。
 パターのフェースの向き(アライメント)にも関わってる数値ですのでそれがいいとい
 うわけではありません。

 ミケルソンのように6度もシャフトをカップに傾けて構えるプロもいますからね。
 その逆に、構えてももちろん構いません。でも、大切なことは、インパクトでロフトが
 付くようなパターを使うということです。

 シャフトがインパクトで後方に傾く原因としては・・・

 ・ボールがスタンスの外側に出すぎている

 ・インパクトで手首を使っている

 ・パッティングスタイルにパターの形状が合っていない

 などが考えられます。

 逆に、シャフトがカップ側に傾きすぎている原因としては

 ・カップ側の足に体重をかけすぎている

 ・ボールがスタンスの内側に入りすぎている

 ・フォフワードプレスが大きすぎる

 ・パッティングスタイルにパターの形状が合っていない

 など考えられます。理想のスタイルは、腰を開かず骨盤を地面に対して水平方向に
 安定させて構えるようにするといいようです。気になる人は以下のレッスン記事を
 読んでみてください。

 アマチュアは右足に体重をかけすぎ?という研究結果もあるようですね。プロは
 50/50で体重をかける選手が多いようです。

てんとうむしGolf Today rock and solid putting




アメーバ「ライアングルはアドレスとインパクトで変わらない方がいい」

◎ライアングル(※トラックマンデータにはありません)

 「ライ角度」はシャフトが地面からどれくらい自分に向いて傾いているか?ですね。
 これがパッティングに関係あるの?あるんですね・・・

 アドレスで構えたた時のシャフトのライ角に対して、インパクトでライ角度は0.5度
 以内にキープすることが重要のようです。0.5度-1.5度変わってしまうと黄色(注意)
 1.5度以上変わってしまうと赤色(不合格)です。

 


アメーバ「多すぎるサイドスピンは転がりに影響が出る」

◎ボールロール/スピン

 最初の6フレームのボールの転がりがパッティングの中で重要な部分となります。

 ところで、パッティングのボールの転がりの最初のスタートにおいて、ボールは順回転
 するのでしょうか?それとも逆回転するのでしょうか?

 ボールには、打った瞬間にパターのロフトによって逆回転のスピンがかかります。従って
 パッティングの際にボールは転がり始めると最初の6フレームの部分は、逆回転で転がり
 はじめ、その後グリーンとの摩擦により、順回転を始めるのです。

 




◎サイドスピン:カット(+)/フックスピン(-)(※トラックマンデータにはありません)

 パッティングのボールの転がりにもカット(+)/フックスピン(-)がかかります。
 ボールにサイドスピンがかかりすぎるとよくありません。10-20rpmを超えると黄色
 で警告表示となります。20rpmを超えると赤色で不合格となります。10rpm以下が
 緑色で許容範囲内となります。

 サイドスピンが20rpm以下の場合は、サイドスピンが転がりやボールの曲がりに大きく
 影響することはありません。でも、20rpmを超えてくると、少し影響が出てくるので
 パターのフィッティングを考えなければなりません。
 
 3mを超えるパッティングでは、サイドスピンが20rpmを超えるとボールの軌道が変わ
 ってくることがわかっています。

 例えば、ライ角度やフェースバランスか?トゥヘビーパターか?技術を変えずに回転数
 を変えるか?などなどです。

 さらにサイドスピンが60rpmを超えるとパッティングのストローク自体を研究する必要
 があるでしょう。
 
てんとうむしBall Roll / Spin