ドライバーでもアイアンの感覚でうまく打てるのか? | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

ドライバーでもアイアンの感覚でうまく打てるのか?

アメーバ「一週間をかけて検証してもらいました」

 (おはようございます!キャンプ最終日に書きかけた記事をまとめておきます。)

 サワディーカップ!今日でキャンプも終わりですのでホテルのロビーでまとめの
 コラムを書いています。今回のキャンプで個人的には新たなことを試してました。

 指導のポイントになる部分を忘れないうちに書いておきます。※自分のメモ代わり
 ですので、一般論ではありません。



アメーバ「焦って全てを変えたりしないように」

 今回のキャンプでは、選手たちに焦って全てを変えたりしないようにと話をしました。

 キャンプに来て一ヶ月で仕上げてとか、上達のヒントやアドバイスを求めてくる参加
 者は多いのですが、実際には急に変えてうまくいくわけないですね。

 特に、プロや上級者になれば、彼らは感性やフィーリングを重視しますので、急に
 変えると違和感が先に立ってうまく受け入れられません。たとえデータ的に明らかに
 メリットがあっても感覚的になかなか変えられないのですね。

 それはなぜなのか?ということになります。

 最近、スポーツ選手以外にミュージシャンや音楽家の皆さんと話をしてみて分かった
 ことですが・・・「筋肉系のトレーニングは、目に見えて効果も出ますが、神経系の伝
 達スピードアップや正確性の向上などはその10倍くらい時間がかかる」と彼らは感じ
 ているようです。(10倍というのもあくまでも感覚的な部分です。)

 ですから、選手たちにはスイングなど何かを変える場合にはデータを見ながら、じっく
 りと変えた時のメリットとディメリットを相談して、毎日のドリルに取り入れる程度に
 してもらっています。

 そして、明らかにメリットがあるときはラウンドでもちょっと試してみようということに
 なります。


 


 私も、ラウンドに同行してデータ測定をした時の新しい方法で試しながら打ってみて、実
 際にコースでどれくらいの違和感があるのか?それを上回る効果はあるのか?など話し合
 っています。

 例えば、テイクバックの早い段階でコックした手首を軽く固めると、フォローサイドの
 フェースが返りにくくなり、インパクトのフェースアングルが安定するというメリット
 がわかりました。

てんとうむし全てはボールのスピンコントロールの時代!? 

 このメリットに関しても、選手たちには1週間くらいは、ラウンドでテストしてもらって
 実際にアイアンの精度がコース内でもアップするかどうか?検証してもらいました。

 結果的には、大変好評で三倉くん、篠プロはじめ全員が良かったので今後も続けると
 話していました。



アメーバ「ドライバーでもアイアンの感覚でうまく打てるのか?」

 今は、世界的な選手が、ハイランチロースピンで打っている時代ですから、アイアンで
 いい感触のある打ち方もドライバーで試す価値はあると思います。

 手首を早めにロックして2〜3度アッパーにスピン量2000回転前後のボールをうまく
 打てるのかどうか?ですね。

 これはWGCの時のダスティンジョンソの驚異的なデータです。(ボールスピード81m/s)



 このケースの場合、ドライバーを同じように手首を早めにロックした場合に、ボール
 が捕まらずに右に滑る始めることがわかりました。
 
 だからとってすぐにドライバーではこれはなし?とはせずに、インパクトロフトのデー
 タを変えるように手首のアングルを調整してみたりしました。

 このような試行錯誤を一週間くらいやっていると落とし所が見えて来ます。昨日も最終的
 にはドライバーに関しては、これで解決できるんじゃないか?なくらいまでいきました。

 例えば篠プロのケースでは、フォーロイドで少し腕を伸ばして捕まえるような動きを加
 えるとか、三倉くんもテイクバックでアイアンよりも縦にコックを入れるとか、そうい
 った微調整をしていました。

 それも実際に試合で使えるかというと、もっと時間をかけることになりますが、感覚的な
 部分は人に教えてもらえるものではないですね。

 ジュニアたちにはプロが思考錯誤している様子を見て学んで欲しいと思っています。