プロは何を目標に練習するのでしょうか?
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サワディーカップ!今週は、タイのパタヤでジュニアゴルフキャンプを開催してい
ます。また、プロの篠くんはアジアンツアーのQスクールに向けて調整しています。
私たちは長年この世界でやっていますので、大きな流れの中に今やっていること
に意味を持って動いていますが、ジュニアや親御さんたちには全体の流れも見えな
いかもしれません。
キャンプ中、親御さんからある質問を受けました。
「プロは何を目標に練習するのでしょうか」
もちろんトーナメントや松山選手のような活躍を目指してやるのでしょうが、具体的に
はどこを目標にしているのか?確かに見えづらいですね。新年ですので私たちの考えて
を書いておきますので参考にして見てください。
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男子の場合は、まずは 日本ツアーのシードを目指しますね。賞金総額30億を超え
るビッグなツアーですから当然です。
そのツアーに出るにはファーストステージ(8月:初年度のみ)から始まるQT(予選会)
をセカンド(10月)、サード(11月)、ファイナル(12月)をクリアして上位35位
に入って来シーズンのトーナメントの優先出場権(シード権)を獲得しないといけま
せん。
なので、10月からの3ケ月間に最も調子が上がるようにシーズンを過ごすわけです。
すでにツアーに出られる選手も秋のシーズンは賞金が跳ね上がりますからここで調子
を上げて結果を出したいですね。
ジュニアの場合は、日本ジュニア(8月)や日本アマ(7月)に向けた4月〜8月までが
ハイシーズンとなるのとは時期がずれます。
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でも、日本のシード枠は第一シードが60人、。そのあとに前半戦を出られる第二
シードが15人います。それから各大会ごとにスポンサー推薦選手に永久シード選手
もいますので、QTのシード権の35人はそのあとに優先出場権はきます。
日本の場合、春先は日が長いので140人くらいトーナメントに出られますが、秋
以降に急に日が短くなり、1試合の出場選手枠が90人くらい減ってきます。
前半戦で結果がでないとあっという間に出場権はなくなって(リランキングという)
出られる試合はなくなり、また、秋にQT(予選会)受けることになります。
若いうちはこの繰り返しなので秋はいつまでもQTに出ている選手は少なくありません。
さて、では1月〜2月はトレーニングなどしたとして、3月〜9月は何をやって秋に向け
ての調子を上げていけばいいのでしょうか?毎日、練習したりコースを回っていても
試合がないとモチベーションも上がりませんからね。
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日本のQTでサード(11月)を通過できたらチャレンジツアーの出場権など取れる
のでこれに出ていれば先ずはいいでしょう。地区ごとに開催されるオープン競技
などもあります。
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でも、こういった日本の下部ツアーは残念ながら2日間競技が多いのが現状です。
初日予選カットがあるとどうしても1日競技を2回やるような?一か八かの荒い
ゴルフになりがちです。マンデートーナメントも同じく一発狙いのゴルフです。
一方のQT(予選会は)4日間のストローク戦ですから4日間でゴルフを組み立て
る癖をつけておきたいですね。例えば、初日にダボやトリが、もし来ても焦らず
挽回していくというゲームの組み立てをするということです。
その点で見るとアジアや中国のトーナメントは賞金は少なくても4日間競技です
から秋までに調子を見極めるにはいい練習の場所とも言えます。
例えばアジアの下部ツアーのスケジュールを見ると9月までに12試合あります。
10月以降も3試合(時期未定がさらに3試合)あります。
昨年、日本のQTをサードで最終日は悪天候で中止になり、落ちてしまってチャレン
ジツアーのシード権のない篠くんは、9月までこのツアーで調整することになります。
アジアのファーストを通過して今シーズンのアジアの下部ツアーの出場権をまずは
取ったことは秋のQTに向けての調整という意味でも価値があります。
また、この下部ツアーで賞金ランキング上位5名にはいれば来シーズンのアジアンツア
ーのシード権も取れますからそちらも狙っています。
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ということで来シーズンの試合の場所を確保するため今週もアジアのツアーの
Qスクール(予選会)に出るわけです。予選会は各ツアーごとにあるので、
毎年1月〜3月は予選会を渡り歩いていますね。
また、タイに住んでゴルフ場で働きながら練習している巣山くんは、オールタイ
ランドやタイのPGAツアーを目指して腕を磨いています。あまり知られていませ
んがタイ国内だけでも年間22試合が開催されています。
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ジュニアの頃に、アジアのジュニ大会でコースや雰囲気、食事や移動にも慣れて
行くのは、「将来の働く職場として今のうちから慣れておきましょう」という意味
意味合いがあるのです。
日本のツアーに活躍場所ができるまでは、アジアで力をつけるという考えは、今まで
一部のマニアなプロの中ではありましたが、これをジュニア育成まで広げて選手強化
に使おう!というのが私たちのアイデアです。
将来を見据えた大きな流れの中に今回の遠征も位置付けていることをご理解いただけ
たらと思います。
アジアのレベルをジュニアのうちから肌で感じておくことは将来に向けてきっと役に
立つと思います。今年は私たちと一緒にアジアに来てみませんか?
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