カシオワールドオープンで見つけた課題を3つ挙げておきます。 その2 | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

カシオワールドオープンで見つけた課題を3つ挙げておきます。 その2

アメーバ「ということで、今回の練習の課題となるポイントは3つです。」

 さて、昨日のコラムの続きです。

 ということで、今回の練習の課題となるポイントは3つです。

 この3点は、中島くんに限らずジュニア選手がプロトーナメントに行った時に必ず
 当たる壁のようなものです。共通する課題と行ってもいいでしょう。

 1)予想以上の高速グリーンいタッチが合わない。アプローチもインパクトが緩む。

 2)極端に左右に振られたピンポジションに距離が合わない。長いパットが残る

 3)ロングアイアン(ユーティリティ)の精度が足りない。長いPar3で苦労する

 以上3点について私なりに解説と対策を立ててみました。



アメーバ「1)予想以上の高速グリーンいタッチが合わない。アプローチもインパクトが緩む。」

 ジュニアレベルではアプローチやパターの特に上手い中島くんですが、プロの試合の
 グリーン回りに来ると失礼ながらお粗末でした。

 例えば今回一緒にプレーした宮里聖志プロは、り前ですがグリーン周りの精度は全然
 違いました。

 また速いグリーンの影響からか?バンカーからもインパクトが緩んでしまってざっくり
 してショートして素ダボとか?打っています。

 グリーン奥からのチップショットも飛びすぎて5mもオーバーしてボギーになってま
 います。普段のラウンドでは見られないミスです。

 これは想像以上にグリーンが速いのでどうしても「スピンが効かないんじゃないか?」
 とか下り傾斜は手前からいかないとオーバーするんじゃないか?」とついインパクト
 が緩むからだと思いました。

 パッティングも、キャディの相原くんが「ジュニアの試合では経験したことがないくら
 いに転がります。ショート目に打ってもまだ止まらない・・・」と嘆いていたほどです。
 一番安心してみていられないのがグリーン上でした。

 中島くんは2日間観ていてファーストパットの後、アプローチの後にお先の距離まで寄
 ったのは数回?でした。寄せきれずにボギー、乗っても度々3パットでは、リズムがつ
 かめません。

 その点、プロは慣れていると言うか?サッと打ってあっさりタッチを合わせてきます。

 今後はパターもアプローチも普段の練習からインパクトで緩まないような指導をしなく
 てはいけませんね。



アメーバ「2)極端に左右や奥に振られたピンポジションに距離が合わない。長いパットが残る」

 プロの試合では、普段のコースでは切ってしまっては営業に差し障りが出るような左右や
 奥のギリギリの場所にピンを切ってありました。
 
 初日であろうといきなり右や左や奥にこれでもかとピンを振っていあります。中島くんも
 このピン位置ではなかなか3~5m以内にショットを絡ませることができません。

 時に、右に振られたピンに対して逆サイドに乗ってしまって3パットしたり、バンカー
 に入れて寄せきれないを繰り返してしまいました。

 これは、平日のチームの合宿練習で、毎日数ホールゴルフ場にお願いしてピン位置を
 左右ギリギリや奥いっぱいに振ってもらうしかないですね。

 今からできることはやってあげて、早速来週の宮崎キャンプでも支配人さんにお願いし
 てできるだけピンを振ってもらおうと考えています。

 練習場でもマット通りに真っ直ぐに打つだけでなく左右のピンを想定して、ティーグラ
 ンドから斜めに振り分けて打つように指導しないといけません。



アメーバ「ロングアイアン(ユーティリティ)の精度が足りない。長いPar3で苦労する」

 さて、最後のスキルはユーティリティーの精度ですね。ジュニアの試合と違って200
 ヤードを越える長いpar3を度々攻めなくてはいけません。

 中島くんも2番の長いPa3を右端いっぱいに切られたピンに対してティーショットを
 左に打ってしまい奥のバンカーに入れてそこからざっくり寄せ切らずに3パットで
 いきなりダボを打ってリズムを崩しました。

 ここだけでなく右奥に振られたpar3のティーショットをどうしてもうまく打てずに
 左端に乗せてしまい3パットとかしていました。

 また、今回以外でもプロのトーナメントでは長いPar3のセカンドでもユーティリテ
 ィーなどを使って200ヤード以上のピンを狙っていかないといけません。

 なので、ティーアップした場合と芝の上からのロングアイアンなりユーティリティーの
 ショットの精度をを十分上げていく必要があります。

 今回の課題に特に距離は、特に入れませんでした。プロを目指すというとすぐに飛距離
 を持ち出す人もいますが、まずは基本となるスキルがあってのプラスアルファの飛距離
 でしょう。

 川村昌弘選手も「プロ入りして一番練習したには200ヤード以上のバンカー越えのショ
 ットの練習」と話していました。

 どんなに飛んでも基礎ができていないとアンダーは出ませんし、基礎がしっかりしてい
 れば二桁アンダーまで行くはずです。(もちろん飛距離アップや怪我防止のトレーニン
 グはやりますが。)

 一緒にラウンドした秋吉選手は良いボールを打っていました。飛んで曲がらない、さらに
 パットも上手い選手です。今シーズンチャレンジツアーで2勝を挙げて賞金ランキング2位
 に入ったのも頷けます。

 飛んで曲がらないなら大きな武器ですが、飛んでも曲がったら大きなリスクでしょう。

 以上、ジュニアがプロを目指す時に、気をつけなければいけないことを書いてみました。
 練習の参考にしてみてください!