「マットと芝の上で打った時のトラックマンデータの違いについて」 | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

「マットと芝の上で打った時のトラックマンデータの違いについて」

アメーバ「芝とマットでは大きな違いが出たあるデータとは?」

 みなさんこんにちは!今月後半は、久しぶりのお休みで都内でゆっくり勉強とか
 しています。自転車のフレームを譲ってもらって部品集めて友人と作ったりもして
 います。笑
 
 さて、今日は、個人的に興味のある記事を見つけたのでご紹介しましょう!



 題して「マットと芝の上で打った時のトラックマンデータの違いについて」です。

 みなさんはいつもマットで練習することが多いかと思いますが、私たちはよくアジア
 で芝の上から練習しています。では、そのマットと芝とで打ってみるとどのくらい
 違いがあるのでしょうか?

 ここに良いデータがありますのでご紹介します。

※ジュニアの皆さんは英語の勉強だと思って辞書を片手に訳しながら読んでみてください。


てんとうむし詳細→MATS VS GRASS – WHAT’S THE DIFFERENCE?



アメーバ「打ち出し角度とボールのスピン量に大きな違いが!」

 まず、マットと芝の上から7アイアンで10回ずつ打ってデータを集めました。

 さらにその中から気になるデータを抽出して比較してみています。さて、どこの
 データが一番芝とマットとで違っているのでしょうか?

 データを見るとボールの打ち出し角を決める「ランチアングル」と「ボールのス
 ピン量」が大きく違っています。

 ◎芝  :ランチアングル 14.5度  スピン量 7613rpm

 ◎マット:ランチアングル 17.2度   スピン量 5685rpm



 打ち出し角度で2.7度、スピン量で約2000回転、一言で言うと、マットから打った
 方が、「ハイランチロースピン」、芝から打った方が「ローランチハイスピン」
 となっています。

 もっとわかりやすく言うと、「マットから打った6番アイアンのショットは、芝から
 打つと、5番アイアンのように!飛んでいきます。」

 「a perfectly fit 6 iron off of the mat will launch like a 5 iron on grass」



 また、芝から打ったボールのスピン量も明らかに増えるようです。このデータでは
 まるで8番アイアンのようにボールには、スピンがかかっています。

 通常、番手を1つ上げるごとにスピン量は1000rpm増えると言われていますが、芝
 から打っただけで2000rpmも変わるのはちょっと驚きですね。

 芝の上から打った場合、低くで出たボールにスピンがかかって舞い上がっていくのが
 イメージできると思います。

 ただし、「スピン量」や「打ち出し角」に影響を与える「ダイナミックロフト」と「アタ
 ックアングル」はマットと芝ではほとんど変わりません。

 ですから、上記のデータの違いは単純に芝とマットの影響を受けて大きく変わった
 と考えても良さそうです。



アメーバ「マットからボールを打つと高い棒球になったり弾道が低すぎたりする?」

 このように、マットから打った場合には、コース内の芝で打つよりも高めの棒球に
 計測されるようです。ですから必要以上にスピン量を増やしたりするようにシャフ
 トを選ぶとコースでは、ややボールが吹き上がるかもしれません。

 また、逆にマットで打つときに比べて、芝の上で打つと2度くらいは打ち出し角度が
 下がりますので弾道が低すぎることも起こるかもしれません。

 ※一般にクラブの番手を1番手あげたら打ち出し角度は2度減るようです。

 なので、スタジオでフィッティングしたら、次は私たちが行っているようにコース内
 にトラックマンを持ち込んで各ホールで再度計測するのが一番いいかと思います。

 今月末には、最新式のトラックマン4が協会に2台発送されます。キャンプや合宿
 に参加して私たちのアドバイスを受けてみてください。

 PS

 新しいトラックマ4は 旧モデル(Ⅲe)では計測できなかったウェッジのインパク
 トデータ(attack Angle やFace Angle)も測定できるように改良されています。