教え子の篠優希くんがサードQTを13位で通過してファイナルに進みました。 | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

教え子の篠優希くんがサードQTを13位で通過してファイナルに進みました。

アメーバ「今年の高校生でQTのファイナルに進んだのは1名だけ!」

 今週は、教え子の高校3年生の篠優希くんがQスクールを13位で通過してファイナル 
 に進みました!

 ゴルフをあまり知らない読者の方は、この結果にどれだけの価値があるかがわかりにく
 いかと思いますが、QTファイナルはジュニアの大きな目標の一つだと考えていください。

 ファイナルに行って上位90人に入ればば、来年のチャレンジツアーなどプロへの入り口
 が見えてくるのです。

てんとうむし詳細→2015 サードクォリファイングトーナメント



 ではこの資格試験がどれくらい難しいかというと・・・

 まずQTファイナルに進まないと(サードまでで落ちると)翌年出られる試合がほとん
 どありません。

 さらに、1000人受けてファイナルで上位30人に入って仮シード(半年間のシード権)
 を取ったとしても、仮シードでは秋のビッグトーナメントには出られません

 1年間ツアーを戦うには、賞金ランキングの上位60人に入って本シード(1年間)を
 取らないといけませんが、例年、新規に取れる選手は5人~7人です。

 しかも20歳前後でシードを取れる選手は、毎年1人くらいか・・・ですから前半戦の
 10試合くらいでベスト10に1回~2回喰いこむ必要があるのです。

 なので、せっかく受かってもまたQTに戻ってくる確率は90%、なかなか難易度が落ち
 ないで、みんなが舞い戻ってきて堂々巡りするので受かるのが難しいのです。



アメーバ「最近のジュニアのゴルフは進学のためにと割り切っている?」

 数年前の「石川遼ゴルフブーム」の時は、誰もが「待ってろ!石川遼」とばかりにQスクー
 ルのファイナルステージの上位30名の仮シード権を目指したものですが、あまりのレベル
 の高さに「ジュニアは全然受からないよ」と最近はほとんど皆さん諦めてきました。

 なので、口では「うまくなったら受けさせたい」とは言いますが、行動からは目指す気迫が
 伝わってきませんし、色々理由をつけてQTのエントリーを先延ばししています。

 最近では、ジュニアゴルフを友達作りや進学のツールとしてやる子がほとんどで以前のよう
 なガツガツした人が減ってきました。ちょっと寂しい感じのジュニアゴルフ界です。



 ということで今回の篠くんのように、本気でチャレンジして高校生でファイナルに行った
 だけでもすごいですね。

 若くしてツアーに出ている浅地洋佑、鍋谷太一、川村昌弘、香妻陣一郎等もQTファイナル
 を高校3年の時にで上位通過してます。

 彼らは当然チャレンジやレギュラーツアーには出て将来性を嘱望されていますから、今回篠
 くんもその先輩たちの仲間入りくらいはできたということです。

 プロへの足がかりをつかめた程度ですが、実質的な「高校NO.1選手」ですから結構自信に
 はなります。



アメーバ「 ジュニアゴルフ界も「西高東低」ではなく「女高男低」状態は続きそうです。!」

 では、実際に私たちがどれくらいの本気度で目指してきたと思いますか?は、このスケ
 ジュールを見てください。

てんとうむし詳細→2015 AJGAスケール

 進学相談で来年度のこのスケジュールを見ただけで私の学校への進学を諦めた子が
 数名いました。

「僕はまだ学校生活を楽しみたい」だそうです・・・中学生ですからそれもわかりますね。
 文化祭やクラスの女子とのふれあいも欲しいでしょう。

 とてもじゃないけど今からゴルフ漬けの生活は耐えられないと感じたのでしょうか?



 ところで、今年生徒募集にあちこち行ってみて昔と違うことがあります。それは女子の本気
 度ははるかに男子を上回る!ということです。

 男子よりもはるかに割り切ってゴルフに専念して自分の可能性を試そうとしています。学校
 の男女間のふれあいとか全くなくても気にしていません。高校卒業したら何が何でもQTを
 受かろう!という気迫が感じられます。

 そういえば・・・

 知人の社長が、来年の就職試験に来る学生を見て「女子は優秀な子が多い!男子はやる
 気のある欲しい子がいない。仕事の前にプライベートな時間のことばかり気にしている。
 ですから受かる子は女子ばかり・・・」

 と嘆いていましたのを思い出しました。

 就職戦線だけではなくジュニアゴルフ界も「西高東低」ではなく「女高男低」状態は続きそ
 うです。