世界NO1のジェイソン・デイを12歳から支えてきたコリン・サットン | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

世界NO1のジェイソン・デイを12歳から支えてきたコリン・サットン

アメーバ「人生を立ち直らせた1冊の”タイガーウッズの本”」

 こんにちは!東京に戻って来ました。昨日朝早く起きてジェイソン・デイが
 フェデックスカップの第3戦を優勝して世界No1になる中継を見たので今日
 は、ジェイソンデイのコラムを書きましょう。
 
 とは言っても本人ではなくデイを12歳のころから支えてきたコリン・サッ
 トンとデイとのお話です。

てんとうむし詳細→Jason Day pays tribute to coach and caddie Colin Swatton after escaping troubled childhood to win US PGA Championship


Jason Day wins The Barclays 2015 with 6-shot victory


アメーバ「12歳のころからお父さんのような存在」

 ジェイソン・デイがPGAチャンピオンシップでメジャーを初優勝した時も
 世界NO1になった時もそばにいるのはキャディのコリン・サットン氏でし
 た。

「彼とは子どものころ(12歳)からのながい付き合いなんだ。もう15年間
 もずっと一緒なんだ。コーチでもあり。メンター(相談相手)でもあり
 父親のような存在でもある。大切なチームの一員なんだ。」

 デイの経歴では常に幼少時代に恵まれた家庭に育たなかったと書かれて
 います。調べてみると彼が12歳のころ父親を癌で亡くして、街でケンカ 
 をやったりアルコールに溺れたりなど、荒れた生活になりかけていました
 
 家庭も仕事の大黒柱を失って貧乏を極め、母親は庭の芝を草刈機がないの
 でナイフで芝を刈ったり、熱いシャワーも出ないのでケトル(湯沸かしポ
 ット)を何個も使ってお湯を沸かしてシャワーにしたりとそういう生活だ
 ったようです。

 そんな デイのゴルフ歴はというと・・・

 父親が生前にゴミ箱から拾ってきた3番アイアンをデイにあげたそうで、
 ゴルフは6歳から父親に連れられて始めました。デイは、ジュニアメンバ
 ーだったので1日6ホールだけプレーが許されていました。

 そんなジュニア時代を送っていた最中に父親が亡くなり、荒れた生活を心配
 したデイの母親はゴルフコースが付帯する学校にデイを入学させます。

 その学校でコーチとして知り合ったのがコリン・サットン氏でした。

 そんな荒れた時代のある日友人からタイガーウッズの著書をもらっで読ん
 だそうです。

 自分と同じマイノリティーのタイガーがゴルフの世界で活躍する姿に
 刺激されたデイは、そこからゴルフに没頭する生活を始めました。
 
 朝早く起きて練習、昼休みも、さらに放課後も猛練習の毎日です。

 そんなデイをなんとかしてあげようとサットンもその学校が閉校する
 のを機会に、次にクイーンズランドの「ヒルズゴルフアカデミー」の
 コーチの職に就いてそこに教え子のデイを呼び寄せ週に30時間を超え
 る練習に一緒に付き合うようになりました。


Final Round Highlights: 2010 HP Byron Nelson Championship


アメーバ「19歳でプロ転向後すぐにシード権を獲得しその後メジャーの舞台へ!」

 二人三脚で始めたゴルフでしたが、デイはすぐに頭角を現し、13歳で
 オーストラリアンマスターズジュニアに優勝します。

 その後、17歳では「オーストラリアジュニア選手権」を優勝、米国で
 開催された「キャロウェイ世界ジュニア選手権」でも15-17歳の部門で
 優勝するなどしました。

 大学には進学せずに2006年に19歳でプロ転向したデイは、スポンサー
 推薦で6試合に出場5試合を予選通過などしてQスクールを受験します。

 セカンドステージをトップタイで通過したQスクールファイナルでは
 シード獲得まで15打足りずに2007年は下部ツアー(当時のネイション
 ワイドツアー)をプレーすることになりました。

 しかし、2007年の下部ツアーでは19歳で初優勝!ランキング5位でPGA
 ツアーシード獲得して2008年には20歳で初のPGAツアーを戦いました。

 2008年にはランキング69位で2010年のシード権を保持、2010年には
「HPバイロネルソン」で21歳で初優勝を果たしフェデックスカップも最
 終戦のツアー選手権まで駒を進め賞金ランキング21位に輝きました。

 その後、2011年には21歳で初めて出場したマスターズでアダムスコット
 と並ぶ2位タイ、全米オープンでもぶっちぎり優勝のマキロイに続く
 単独2位と力を発揮しました。

 その後はメジャー19試合出場中トップ10が9回(2位が3回、3位1回、
 4位2回)など毎年安定した成績を挙げていて、今年はついにメジャー
 初優勝を果たしました。

 その時はタイガーからも

「Game over, very happy for Jason. Great dude and well deserved.
 やったな!おめでとう!ジェイソン!優勝にふさわしいすごい奴だよ!」

 とコメントももらいました。

 今オーストラリアの若い選手たちがアジアで頑張っているのは、10代で
 不良になりかけた後に世界で活躍するデイにも影響を受けているはずです。

 まさにロールモデル(お手本)ですね!
 
 それもデイを父親代わりに支えるコリン・サットンがいなければ今のデイ
 はいなかったかも知れません。

 改めてコーチや指導者の役割は大きいですね。皆さんも信頼するコーチと
 一緒に世界を目指してください!

てんとうむし詳細→Jason_Day_(golfer)