1年ぶりに石川遼と会って何を話したのか? | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

1年ぶりに石川遼と会って何を話したのか?

アメーバ「話してみてPGAツアーと日本のツアーのレベルの違いを感じた」

 みなさんこんにちは!今週は北海道のANAオープンの会場に来ています。
 
 毎年ANAオープンのマンデートーナメントに2名の選手を出場させていた
 だいていて今年も篠くんと中島くんを連れて来ました。

 でも今年は悪天候のためハーフで終了・・・カット-2で二人ともハーフタ
 ーンは-1でしたのでまたまた予選通過はなりませんでした。残念







 ちょうどハーフのリターンを終えてパッティンググリーンで教え子の石川遼
 と会いましたのでその時の話を書いておきましょう。









アメーバ「石川遼のデータの一部を公開しておきます。」

 今回彼と会って一番見たかったのが私たちが長年使っているトラックマンでの
 データや数値です。今の石川遼がどれくらいの数値で米ツアーを戦っているのか?
 大変気になります。

 そこで頼んでみると快くOKしてくれて!いつも変わらずいい奴です。笑

 まあ、データを見たからといって米ツアーのシード権を獲得できるわけでは
 ないのですが、キャンプでのジュニアの練習の目安になります。

 ということで、早速練習場に行ってデータを取らせてもらいました。



 アイアンをPW~8I、6I、4Iと打ってもらってそのあと3W~1Wと見せてもらいまし
 た。

 トーナメントの練習ボールがダメダメですので飛距離はあまり参考になりませんで
 したが、例えばPwで中学生女子くらいのヘッドスピードとボールスピードがありま
 す。

 番手ごとの飛距離の目安はヘッドスピード(ボールスピード)を載せておきましょう

 PW:クラブスピードで38m/s前後(ボールスピード48m/s)

 8I:クラブスピードで40m/s前後(ボールスピード55m/s)

 ※このあたりで女子中学生のドライーバー並に速い!



 6I:クラブスピードで41.7m/s前後(ボールスピード60m/s)

 4I:クラブスピードで43.3m/s前後(ボールスピード63m/s)

 ※ロングアイアンですでに一般男性のスピードがあります。



 さらに

 3W:クラブスピードで48.3m/s前後(ボールスピード73m/s)

 1W:クラブスピードで50.6m/s前後(ボールスピード75.6m/s)

 とすべてのスマッシュファクター(ボールスピード÷ヘッドスピードの値;
 ミート率とも表記)も1.49~1.51とハイレベルなインパクトですね。



アメーバ「石川遼はタイプ的にはスモールサイズの”ローリーマキロイ”」

 クラブパスやアタックアングル、フェースアングルなども細かく見ていくと
 タイプ的にはローリーマキロイを少しスモールサイズにした感じという言い方
 でしょうか。

 同じようなボールの軌道と弾道でマキロイは、ボールスピードが平均で78.9m/s
 前後ありますからさらに20~30ヤードくらい先まで飛んでいくでしょう。

 マキロイは1W:クラブスピードで52.4m/s前後(ボールスピード78.9m/s)

てんとうむし詳細→ローリー・マキロイはジュニア時代の感性がいまだ残る感覚派の選手?


 
 タイプもマキロイと同じですから大きなフックで左にミスをすることはありません
 が、時々左にストレートに抜けたりする可能性も有ります。本人も

「最近は大きなフックで左にミスをすることはなくなりました。時々左にストレート
 で抜けていってしまうくらいです。」

 そんな感じで話していました。

 ※番手ごとの細かな数値は企業秘密ですが(笑)ドライバーのデータを1枚だけ載せ
 ておきましょう!



アメーバ「米国PGAツアーがいかにモンスターの集まりかがわかる!」

 個人的な感想ですが、思っていたよりもハイスピードで飛距離も十分で日本では
 コースを攻めるのに問題無いパワーですが米国ではマキロイを始めさらにとんで
 もない飛距離の出る選手がごまんといるんですね!

 このデータをみるだけでも米国PGAツアーがいかにモンスターの集まりかがわかり
 ます。

 そのへんのところを本人にも聞いてみると

「確かに日本では十分ドライバーでアドバンテージを取って優位に戦えてていたのです
 が、4年前に米ツアーに来たらドライバーが武器になりませんでした。」

「なので、ある時期ドライバーではなくて他のクラブで刻んだりボールを置きにに行
 くコースマネジメントも試したのですが、それは自分のスタイルではなかったこと
 に気がつきました。」

「今は、改めてドライバーが米国でも武器になるようにやり始めたところで最近手応
 えも感じています。来シーズンは日本のファンの皆さんにご報告できると思ってい
 ます。」

 と話していました。
 
「じゃあ、米ツアーで優勝したら一緒にマスターズいくぞ!」と話したら「もちろん
 です!」と笑って応えてくれましたよ。

 米ツアー5年目になる来年は、きっといいニュースを届けてくれるでしょう!