日本ジュニアを勝つために必要な3つのこと | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

日本ジュニアを勝つために必要な3つのこと

アメーバ「教え子の篠優希くんが日本ジュニアゴルフ選手権を優勝!」

 昨日、教え子の篠優希くんが日本ジュニアゴルフ選手権を優勝、彼と一緒に
 歩んできた9年間のジュニア育成に最高の結果がでました。

 また、篠以外にも今年の日本ジュニアで男子の女いい5人のシード選手枠に
 AJGAから5名(中学生2名:森山、中島、高校生3名:篠、坂本、 小斎平)
 は入りました。嬉しい限りです。

 今回のブログでは「日本ジュニアに勝つために必要なこと」を3つ書いておきたい
 と思います。

てんとうむし詳細→最後のアマチュアビッグタイトルを獲れてうれしい」篠優希



アメーバ「好きな試合に出してあげること!」

 夏休みはたいへん試合数が多いのはジュニアの皆さんはよくご存知ですね。

 7月~8月までは毎週試合があります。関東地区であれば7月の日本アマ
 (7月6日~10日)に始まって、

 関東高校ゴルフ選手権(7月23日~25日)
 関東ジュニア選手権決勝(7月29日~31日)
 全国高校選手権団体戦(8月2日~5日)
 全国高校選手権個人戦(8月6日~8日)
 フジサンケイジュニア(8月12日~13日)
 日本ジュニア選手権(8月19日~21日)
 ゴルフダイジェストジュニア(8月27日~29日)

 などなど、それにその他の予選会や練習ラウンドを入れたら休みはありません。

 ましてやジュニアはバックを担いてラウンドするのですからプロでもこれらの
 試合を全部勝つのは到底むつかしいですね。

てんとうむし詳細→石川遼の系譜 代々木高・篠優希が日本タイトル奪取



 特に全国高校選手権の団体戦は、各校とも重要ですし日本ジュニアに出る選手
 は中心選手となることが多いからなおさら頑張らないといけません。

 個人戦も日本アマチュアランキングのポイント対象ですし、フジサンケイも
 プロトーナメントの推薦出場がかかってますから優勝したい試合です。

 ですから、炎天下のこの時期に「日本ジュニア」にピークを持っていくことが
 まずは難しく、あれもこれもと勝とうと思ったら調子のピークをうまく持って
 いけないこともあると思います。





 今回の篠くんの場合は、本人の希望もあり関東高校選手権と全国高校団体戦、
 個人戦をパスして英国の試合に遠征させたり、ファーストクォリファイ(8月
 11日~13日)を選択するなど疲労がたまりにくいスケジュールを組みました。

 さらに日本ジュニア前はじっくりと霞ヶ関で練習もさせて万全の状態で臨んだ
 のですね。結果は、最終日に最高にいいプレーができて7打差の逆転優勝を
 果たしました。

 日本ジュニアを勝つためにはまずはどんな夏のスケジュールを選ぶか?が重要だ
 と思います。そしてできれば好きな試合を選んで出してあげること!

 体力を消耗しないように試合によっては試合の前後の練習量などを減らすなどの
 工夫も必要かもしれません。

 


アメーバ「ゴルフの環境を整えてあげること!」

 いまのジュニアのレベルはほぼほぼプロに近くなってきていて、ボールのスピ
 ードやウェッジのテクニック、パッティングやコンディショニングにいたるま
 でかなりのハイレベルにあります。

 私も数年前から自分一人で指導することに限界を感じていて、それぞれの専門
 分野のスペシャリストを集めてチームを作り、得意分野に焼けて指導すること
 にしました。

 例えば、クラブのフィッティングは「EVEN GOLF LABO」というフィティング
 の工房をEVEN GOLFの社長のS氏と立ち上げて篠くんもそこでクラブを調子
 してもらいました。

 するとスイングタイプには合わないシャフトを使っていたりして全部差し替えた
 なんてこともありました。



 また、時々は植村啓太コーチにスイングやアドラスをチェックしてもらうなど
 スイングコーチのアドバイスをもらっています。

 今後はトレーニングもさらに専門家に任せて指導を受けたりしながらレベル
 をあげていく必要がありますね。
 
 こういった環境作りは、専門家の多くいる東京など首都圏ならではかも知れま
 せん。ゴルフの練習環境の悪い都心でいかに効率的にうまくなるかを極めると
 専門家チームを集めることになったのかもしれませんね。
 
 


アメーバ「ゴルフを好きにさせてあげること!」

 最後に私の重要な仕事ですが、それはズバリ「ゴルフを好きにさせてあげるこ
 と!」です。

 本人の気持が乗ってくるような試合を選ばせてあげたり、海外の試合を選んで
 連れて行ってあげたり、プロの試合に出してあげたり、普段からトーナメント
 コースで練習させたりなどそのやり方は多岐に渡ります。

 合宿で美味しいご飯を準備してあげたり、お年玉を出してコンペをやってあげ
 たりなどいろいろ飽きないような工夫を凝らしました。

 トラックマンなどの機械ものも子どもたちは好きですね。いつでも使えるように
 置いてあるのもゴルフを好きになてもらうためのツールです。

 また、プロの試合を皮切りに日本オープンにも出場しましたし、マンデートー
 ナメントの推薦枠を準備してあげたりしましたね。さらには、アジアンツアー
 のキャディまでやらせてみました。
 
 中学3年生の時は日本ジュニアにも出場できなかった彼が、そうやっているうちに
 本当にゴルフが好きになり効果的に練習にも取り組み、主にアジアをなど海外での
 ジュニアの大会で優勝争いをできるまでに成長しました。

 そして3年後はまさか日本ジュニアで優勝するとは思いませんでしたね!

 








 中学生のころにいい成績を出しても高校時代の終わりにそれを維持できている
 選手は、意外と少ないものです。

 篠くんも中学生のころは試合の成績よりも会場で友達と会ったり話したりの
 方が忙しいくらいのやんちゃな子でしたね。

 一生懸命練習を始めたのは、高校生になってからかも知れません。

 私たち監督、コーチの役割は、真面目に練習しない子供を叱りつけたり、怒鳴
 ったり、「ゴルフを取り上げるぞ?」と脅かしたり?することではありません。

 いかにゴルフを好きにさせて自分から課題を見つけて練習をするようにしむけ
 るか?それが指導者の腕の見せ所だと思います。

 以上3つの勝つための秘訣を皆さんもぜひ試してみてくださいね!


てんとうむし詳細→2012年度(第18回)日本ジュニアゴルフ選手権競技 男子12歳~14歳の部


てんとうむし詳細→2015年度(第21回)日本ジュニアゴルフ選手権競技 男子15歳~17歳の部